フェンシング男子フルーレ個人は、竹田(法政二)がV2。競技歴11年の2年生は「小さい時からやっているので、ある程度負けられないというプライドは持っている」と、経験者の自負を漂わせた。
決勝は中盤まで点の取り合いだったが、5-6から4連続でポイントを奪った。「向こうのミス。いい試合ではなかった」と内容には不満そうだが、そのミスに付け込んだ抜け目のなさが、本人の言うキャリアの差だ。
「いつもはアタック、アタックと突っ込んでしまうが、きょうはゲームの間を、うまくつくれたかな、とも思う」。勝利の10ポイント目を突き刺すと、仲間とハイタッチで喜んだ。
都内にある名門、東京フェンシングスクールの出身。東京・成城学園中時代は2、3年時に全国大会で連続2位入賞の実績を持つ。
法政二高でも1年から団体メンバー入りし、ことし3月の全国高校選抜の3位にも大きく貢献。今後もチームを引っ張る活躍が期待されるエース候補だ。「全国でいい結果を残したい」と誓う竹田。その視線の先にあるのは、中学時代に逃し続けた悲願の日本一しかない。
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