3日に初戦(柏戦、柏・午後1時開始)を迎える川崎は1日、川崎市麻生区の麻生グラウンドでミニゲームやシュート練習などをこなした。
昨シーズン、全試合に出場したMF中村憲剛(32)が体調不良により練習に参加できなかった。風間八宏監督は「憲剛が一番良い状態だったら3日は出るが、まだ分からない。いろんな準備はしてきている」と中村の欠場にも備えていることを明かした。
川崎は2日、同所で練習した後、敵地の柏に移動する。
■大黒柱不在にも動揺せず
時計の針が練習開始の午後2時半を指しても、キャプテンはグラウンドに姿を見せなかった。
MF中村憲剛が体調不良を訴えて、練習に不参加。不動のレギュラーの離脱に衝撃が走るかと思いきや、今の川崎はアクシデントにも動じない。MF稲本は「憲剛がいないパターンもキャンプからやっている。逆に空いたポジションをつかんで、脅かす存在が出てきてほしい」と期待を込める。
宮崎での2次キャンプ後半でも、中村はインフルエンザで戦線を離脱。ベテランのDF伊藤は2005年の開幕戦のアウェー柏戦を挙げ、「(発熱で)あの時もいなかったんだよ。ことしは2度目。本当に大丈夫かな」と心配したが、大きな動揺がないところにチームの前進が見える。
2度の宮崎キャンプを踏まえ、守備面でも組織を確立した。この日は4バックと3バックを試しながら、約束事を確認する作業に時間を割いた。風間希と横浜Mから新加入の森谷が中盤を担い、森谷は「最終ラインの聡太(中沢)さんが指示を出してくれるし、忠実にやっている」と連係に問題はない。
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で日本勢唯一の白星を飾った柏との開幕戦。昨季から築いてきた風間サッカーは、どんな進化を見せるのか。「このチームは一度も優勝していないが、選手たちにはその力があると思う。一つ一つ積み重ねて、何が見えてくるか」と風間監督。チーム力がいきなり試されるオープニングゲームが迫る。
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