
1993年5月15日にスタートしたJリーグは、3月2日に開幕する今季が「20歳のシーズン」となる。26日に46歳の誕生日を迎えたJ最年長、横浜FCの元日本代表FW三浦知良が思いを語った。
「20年たつと、(選手も)丸々入れ替わるというか、今の監督とか指導者は僕と同世代になった」。26日の東京都内のイベントで46歳の誕生日を祝福されたキングカズ。時の移ろいに苦笑いを見せつつも、Jリーグが確実に成長を遂げているとも実感している。
シーズン開幕を告げる23日の富士ゼロックス・スーパーカップ。広島と柏が熱戦を繰り広げた国立競技場は、3万4972人の観衆でいっぱいになった。
「(サッカー人気の)底辺の広がりを感じる。地域性も出てきた。一歩ずつ前進していると思う。Jリーグの運営、組織にしても世界に誇れる。日本を参考にしていく国が増えていくと思う」と話す。
欧州に挑み、海も渡った経歴もある三浦だが、その歩みはJの歩みそのものと言ってもいい。草創期から華々しい記録と記憶を残し、夕刻を迎えているサッカー人生でもなお、昨季は45歳3カ月1日のJ最年長得点記録を更新するなど、輝き続けている。
この日は、3月15日に開業する施設「マダム・タッソー東京」で展示される等身大人形のお披露目式に出席。バースデーケーキを前に「幸せです。現状に満足せず目標を持って、高い情熱でやっていく」と言った。
リーグ戦出場は昨年8月が最後だが、24日にはJ1川崎との練習試合で今季初めてフル出場するなど調整は順調。例年に比べて有酸素運動や体幹トレーニングに入念に取り組んでいる。
「体の張りや疲れは、24時間で戻せるところまできている。自信が付いた」。続けて「FWとして怖い存在でなくちゃいけない。一日一日、コツコツと、グラウンドでとにかく精いっぱいやりきる」と言い切った。
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