サッカーの皇后杯全日本女子選手権3回戦で、関東第2代表のノジマステラ神奈川は8日午後2時から、香川県立丸亀競技場でなでしこリーグの岡山湯郷と対戦する。来季からなでしこリーグ2部にあたるチャレンジリーグ昇格が決まっているノジマにとって、現在の力を測る絶好の相手。1、2回戦あわせて14得点という豪快な勝ちっぷりを見せている菅野将晃監督は「何とか食い下がって、ひと泡吹かせたい」と意気込んでいる。
ノジマステラ神奈川が発足後、なでしこリーグのトップチームと公式戦で真剣勝負するのは初めて。菅野監督は「今持ってるものをすべて出せばいい。2-1、あるいは3-2の攻め勝つ試合がしたい」と、自信を持って選手たちをピッチへ送り出す。
ロンドン五輪で銀メダルを獲得した日本代表チーム「なでしこジャパン」の主将MF宮間が率いる岡山湯郷は、今季のなでしこリーグ3位。対して県リーグ3部のノジマは、これまでほとんどの試合で主導権を握り続けているが、「今までにないプレッシャー」(菅野監督)がある格上との対戦で、自慢のパスワークは通用するのか。チームの“現在地”を測るいい機会になるはずだ。
ノジマは今夏にもなでしこリーグの強豪・日テレとのエキシビジョンマッチで胸を借りているが、0-6の惨敗を喫している。FW河原崎は「得点を決めるところの精度の差がかなりあった」という。
あれから約5カ月。チャレンジリーグ昇格のため、負けられないトーナメントの死闘をくぐり抜けてきた。「今はチームとしてのサッカーの形も決まってきた」とMF吉見は一体感を強調する。主将のMF尾山も「ステラらしく走り回って、パスをつないで、粘って勝ちにいく」と強い意欲を見せた。
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