
サッカー女子のプレナスなでしこリーグ第2節は2日、相模原ギオンスタジアムなどで5試合が行われた。
ホーム開幕戦となったノジマステラ神奈川相模原はFW南野亜里沙の2得点の活躍などで、AC長野パルセイロに3-2で競り勝ち、昇格初勝利を飾った。
“ライバル”に成長示す
泥くさく走り抜いた先に、記念の1勝が待っていた。ノジマステラ神奈川相模原が接戦を制し、開幕2戦目で1部初白星。「ステラの歴史の一ページが増えた。とてもうれしい」。主将のMF尾山らイレブンが大きな一歩を踏み出した。
「すごく気持ちのこもったゴール」。菅野将晃監督(56)がたたえたのは後半27分の3点目だ。中央のFW吉見へボールを預け、ゴール前でスルーパスを呼び込んだのは最終ラインの一角を担うDF石田。右足でゴールへたたき込んだ。
カウンターから何度か迎えたピンチでは新戦力のDF國武らが冷静に対応。「チーム全体で粘り強く試合を運べた」とはこの日2得点のFW南野。勝利への執念がみなぎっていた。
開幕戦では強豪INAC神戸に0-3で完敗。「動きの速さと質を高めていかないと、今後1部で戦っていく上で厳しい。前節の反省、修正をした」と指揮官。長野とは2年前に2部で対戦した際には合計スコア1-16で3連敗していたが、「リベンジという気持ちもあった」(尾山)と成長を示す1勝だ。
「チーム一丸となって、勝つ気持ちと準備が大切。しっかり練習して、勝利に向かって頑張っていきたい」とMF田中陽。イタリア語で星を意味する「ステラ」は1部の舞台で輝きを増していく。
ホーム初戦で躍動
ノジマステラ神奈川相模原のFW南野が2得点と活躍した。
前半9分にゴール前のこぼれ球をたたき込むと、1-1の後半6分には味方の縦パスに反応し、右足ダイレクトで勝ち越し点。「ホーム開幕で得点を取れたのは本当にうれしい」と喜んだ。
昨季は11得点を挙げて2部得点王に輝いた25歳。今季開幕戦ではシュート0本に終わる悔しさを味わったが、この日はチーム最多となる5本のシュートを放つなど、ゴールへの意欲全開だった。
チームは昨季3位の強敵長野に競り勝ち、「本当に大きい勝利。きょうだけで終わらず、毎試合点を取ってチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と殊勝に話していた。 (ギオンス)