
バスケットボール男子のナショナルリーグ(NBL)は25日、川崎市中原区のとどろきアリーナで最終27節の1試合を行い、東芝神奈川は80-74でトヨタ東京を下して46勝目を挙げ、東カンファレンスの初代王者の座に就いた。
30-37で折り返した東芝神奈川は、第3クオーターに4点差に肉薄。最終第4クオーター序盤に栗原のシュートで追い付くと、チームの2本柱のファジーカスと辻が次々にシュートを決めて相手を突き放した。
プレーオフは5月3日からスタート。東カンファレンス1位の東芝神奈川は同10日から、代々木競技場第2体育館で東カンファレンスの決勝(3回戦制)に臨む。
◇篠山 逆転劇を演出
昨秋スタートしたNBLの東カンファレンス初代王者に東芝神奈川が輝いた。勝利の瞬間、約2千人の歓声が降り注ぐアリーナで選手は喜びに浸り、北卓也ヘッドコーチ(41)は「40分間ディフェンスとリバウンドを頑張った選手を誇りに思う」と感謝した。
第1クオーターで8点リードを許したが、選手は落ち着いていた。チーム一丸の粘り強い守りで追い上げ、見せ場は第4クオーター残り5分に訪れた。篠山がゴール下のファジーカスやノーマークの栗原らへ的確にパスを通し、次々にアシスト。逆転劇の陰の立役者となった篠山は「我慢し続けてプレーしたら、ニック(ファジーカス)や栗原が決めてくれた」と、会心の表情で振り返った。
旭中出身の篠山は「高校(福井・北陸高)は県外に出たが、いつか神奈川に恩返しができたらいいなと思っていた」と感慨もひとしお。プレーオフに向けて「そういう意味でも頑張りたい」と、昨季の日本リーグ時代に逃した日本一へ闘志をたぎらせた。
【神奈川新聞】