
関東高校大会県予選は4日、県内各地でバスケットボール、柔道、新体操、空手道などで熱戦を繰り広げた。
バスケットボールは男女で決勝が行われ、男子は桐光学園が横浜清風を下して2年ぶり6度目の優勝。女子はアレセイアが鵠沼に快勝し、2年連続2度目の頂点に立った。
100点ゲームも満足せず
100点ゲームで2年ぶりの栄冠をつかんでも、バスケットボール男子の桐光学園の選手たちは表情一つ緩めない。
序盤からリバウンドを確実にものにして得点を重ね、持ち味の速攻もさえた。両チーム最多27得点の主将鈴木悠を軸とした攻撃は文句なしだったが、その点取り屋は「72点は取られすぎ」と旗印の堅守に不満があったという。
鈴木悠、鈴木雄の強力なガード陣に加え、B1横浜の下部組織で育った195センチの兪(ゆ)など例年以上に高さもある。タレントは県内随一だが、高橋正幸監督(50)は「守備がばらばらだった」と手厳しい。
1月の県新人戦決勝で厚木東に敗れ、続く関東新人大会では昨年のウインターカップ16強の八王子学園八王子(東京)に初戦敗退。いずれも2点差以内で、勝負弱さが課題となっていた。
30年近くチームを指揮する高橋監督も期待するからこそ「競り合ってどこまで力を発揮できるか」と注文も多くなる。鈴木悠は「全国制覇しか見ていない」と力強く言い切った。
アレセイア連覇達成
バスケットボール女子のアレセイアは連覇を達成。42得点と爆発した主将のセンター宮は「また優勝できたことは素直にうれしい」と笑顔を見せた。
昨年は初のウインターカップで初戦敗退。悔しさをばねに意識改革を図り、選手だけで課題を議論する時間を設けるなどして結束を高めてきた。キャプテンは「監督任せのチームではなくなってきた。関東大会も優勝したい」と決意を込めた。