川崎が誇るシューターが闘病中の子どもたちのために立ち上がった。バスケットボールBリーグ川崎ブレイブサンダースの辻直人選手(30)が今季から社会貢献活動を開始。内容のほとんどを自ら考え、「僕のプレーでたくさんの小さな命を救いたい」と意気込んでいる。突き動かしたのは、病気と闘う一人の少年との出会いだった。
「子どもたちに、僕がバスケットをしている姿を見てほしい。そして僕と一緒に、一つの目標に向かって頑張ってくれたらいいな」
活動名は「スリーピース」。日本代表経験もある辻選手が、得意な3点シュートをリーグ戦で1本決めるごとに、3333円を計上していく。今シーズン終了後、積み立てた資金でバスケットボール用品などを購入し、子どもたちが入院する病院や児童養護施設などに寄付する。辻選手は2季前には145本、けがに泣いた昨季は77本の3点シュートを決めている。
きっかけは昨年11月、チームに連絡が届いた。「闘病中の息子のために、辻選手からメッセージをもらえないか」