
バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)川崎ブレイブサンダースが、子どもが気軽に集える居場所づくりに取り組んでいる。川崎市中原区の武蔵小杉駅近くに11月、バスケットボールコートを備えた施設をオープン。児童らに困り事がないか見守りの役割も担う。クラブ関係者は「子どもたちの未来を照らす場所にしたい」と意欲的だ。
SDGs実現へ
「シュート惜しい」「こっちにパスして」。ゴールに向かってプレーする子どもたちの、はつらつとした声が響く。武蔵小杉駅から歩いて5分ほど。ブレイブサンダースが11月11日に東急東横線の高架下に開所したのがバスケットボールステーション、通称「ザ・ライトハウス」だ。

地域を照らす道しるべになりたいとの思いから「灯台」の名を冠した施設は、敷地約200平方メートル。気軽に体を動かせるゴール付きのコートのほか、Bリーグや本場米国の試合を観戦したり、スポーツ関連の漫画を読んだりできるスペースも。高校生以下は基本無料で利用できる。
国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に取り組むクラブ独自のプロジェクト「&ONE(アンドワン)」の一環に位置付けられる今回の試み。休眠預金を活用した助成事業だが、その背景には子どもたちを巡る現在進行形の社会問題がある。
経済格差も意識
未来照らす「灯台」に B1川崎が子どもの居場所オープン
オープンしたばかりのバスケットボールコーチでプレーを楽しむ子どもたち=川崎市中原区 [写真番号:930308]
セレモニーで記念のシュートを放つ子どもと見守る篠山、ファジーカスの両選手ら=川崎市中原区 [写真番号:930309]
直営のグッズ販売コーナーも併設されている [写真番号:930331]
セレモニーで記念撮影に納まる川崎ブレイブサンダースの元沢社長(左から3人目)や篠山選手(左端)ら=川崎市中原区 [写真番号:930315]
セレモニーに参加した子どもたちと記念撮影に納まる篠山、ファジーカスの両選手=川崎市中原区 [写真番号:930321]
スポーツ関連の漫画も自由に読むことができる [写真番号:930332]
試合開催日のファンの拠点としても活用されるという [写真番号:930322]