バスケットボール男子Bリーグ1部の横浜は17日、3季目のホーム開幕戦(午後7時5分・横浜文化体育館)で富山を迎え撃つ。まさかの4連敗スタートからチームを立て直し、大勢のブースターに初白星を届けたい。
名将を迎えて生まれ変わった“海賊”が苦しんでいる。栃木をリーグ初代王者に導いたトーマス・ウィスマン監督(69)が今季就任したが、いまだ勝利を挙げられずにいる。「ひと言で表すと、ディフェンスができていない」。指揮官は現状を端的に評する。
富山との開幕2連戦の第2戦で101失点するなど、ここまで4試合で計366失点。「守備から攻撃につなげるのが私のバスケットだが、まだ思い描いたものになっていない」。開幕前に指揮官が語っていた不安は的中してしまった。
今季はメンバー14選手中8人が新加入。2011年のチーム発足時から支え続けたベテランの蒲谷と山田が抜け、19歳のハンターや22歳のエゲケゼら若い戦力が加わった。主将の湊谷は「激しい攻守の切り替えを想定し、走れるチームになった」と手応えを得るが、経験不足は否めない。
ただ、これ以上の負けを重ねるわけにもいかない。ホーム開幕戦の相手は既に2連敗している富山。計64得点を許した208センチのスミスを機能させない堅守が鍵となる。
もう一人の主将の細谷は言う。「2年連続で残留争いをしてきた。ことしこそはチャンピオンシップに名を連ねたい」。本拠地初戦でその一歩を踏み出す。