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プロ野球ドラフト会議:松井裕樹投手(桐光学園)に5球団競合、楽天が交渉権

プロ野球 | 神奈川新聞 | 2013年10月25日(金) 00:36

楽天に交渉権が決まり、野球部の仲間と喜ぶ桐光学園・松井=川崎市麻生区
楽天に交渉権が決まり、野球部の仲間と喜ぶ桐光学園・松井=川崎市麻生区

樹木に豊かな葉がつくように-。18年前、そんな願いのもと名付けられた高校球界屈指の左腕は、青葉が薫る杜(もり)の都に引き寄せられた。5球団の競合の末、桐光学園高の松井を引き当てたのは仙台を本拠地とする楽天だった。

さしもの豪腕も「昨夜はあまり眠れなかった。マウンドより緊張した」という。落ち着かない様子だったというが、パ・リーグの王者に交渉権が決まると「強いチームで光栄。素晴らしい雰囲気でやっている」と頬を緩めた。

「勝てる投手」を理想像とする左腕にとって、楽天にはこれ以上ない手本がいる。今季無傷の24連勝、さらにクライマックスシリーズ(CS)も無敗と部類の強さを発揮する田中だ。

後輩となるサウスポーは「マウンドでどんなことを考えて投げているのか聞いてみたい」と早速弟子入りを志願。星野監督についても「現役時代、気迫で投げていたと聞いている。自分に足りないことを聞いていきたい」と目を輝かす。

期待されるのは開幕1軍入りだが、周囲の熱とは別に冷静だ。「まずは1軍入り、1勝など一つずつ地道にクリアしていきたい」。その先に「10年後には日本を代表する投手になりたい」という大目標を掲げている。

東北の印象を聞かれ、「中学のころに遠征で行ったが、食べ物がおいしかった。牛タンを食べたい」と17歳らしい笑顔を浮かべた将来のエース候補。誕生日の今月30日は巨人との日本シリーズまっただ中とあって、特別な気持ちで観戦することになりそうだ。

最後に神奈川の野球ファンに向けてこう言い残した。「自分に期待を掛けてもらっているのが伝わっていた。これからも応援してもらいたい」。今度は新天地であるみちのくの空へ、大きく羽ばたいていく。

◆「いい息子」両親感激

会見には松井の父良友さん(55)と母眞琴さん(41)も同席。良友さんは「5球団の指名は光栄。小さいころから野球が好きでここまで来られた。ひとえに野呂監督らスタッフの指導のたまもの」と感謝し、「あらためていい息子だなと感激している」と話した。

一方、眞琴さんは「ほっとしているというのが素直な感想。食べ物の好き嫌いが多い子なので心配だが、これからは自覚を持ってやってくれると思う」と照れ笑いを浮かべる愛息を見やった。

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