11日に開かれるプロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)。指名を待つ、神奈川ゆかりの有力選手に迫る。

その豪快なスイングで描く放物線に、大器の片りんをのぞかせてきた。慶応高で通算50本塁打を積み重ねた正木智也(慶大)である。
今春の東京六大学リーグ戦では4本塁打12打点をマークして3季ぶりの優勝に大きく貢献。続く6月の全日本大学野球選手権でも準決勝と決勝で本塁打を放ち、最高殊勲選手賞を手にした。
いまや大学ナンバーワン打者の呼び声も高いが、その道程は決して順風満帆ではない。「バッティングの伸びしろを感じられなくなった」というほどに自信を失った時期がある。
2019年秋の明治神宮大会。
神奈川の注目選手(1)慶大・正木智也 変化を恐れぬ強打者
全日本大学野球選手権決勝の1回に先制2ランを放つ慶大・正木=6月、神宮(共同) [写真番号:849595]