第3週第1日が関東学院大ギオンパークで行われ、関東学院大、横浜商大、桐蔭横浜大がそれぞれ先勝した。
関東大は神奈川工大に競り勝って秋季リーグ初勝利。商大は川村駿平、藤村哲之の2人の2年生投手が継投で横浜国大を零封した。桐蔭大は同点の九回に主砲・大神田丈(3年)がソロ本塁打を放って試合を決めた。
第2日は同パークで、15日に順延となった神奈川大-桐蔭大、工大-関東大、国大-商大を行う。
持ち味発揮、藤崎好救援
関東大
関東学院大が今秋初勝利。先発福本が突如コントロールを乱した七回、2点リードの1死満塁からリリーフした藤崎が、後続を連続三振にとって勝利を逃さなかった。
藤崎は左横手からの打者の手元で動くボールが持ち味。「左打者の場面で自分が出ると思っていた」と準備万端で、いやな流れに動じなかった。「投手交代のタイミングが難しかった」と振り返った鈴木聡監督(47)は「気持ちの入った投球を見せてくれた」とたたえた。
横浜商大に連敗を喫してのスタートだったが、1勝を手にして「主将を中心に立て直してくれた。この勝ちをエネルギーに変えたい」と鈴木監督。藤崎も「第2週に試合がなく、いい練習ができた。気持ちをリセットしてやっていきたい」と話した。
2年が“完封リレー”
横浜商大は2年生の川村、藤村が“完封リレー”。八回途中までを散発5安打で抑えた川村は「春は走者を背負うと相手のリズムにしてしまうことが多かったが、秋は自分のリズムで投げられている」と笑顔だ。
藤村も「川村が頑張っていたので、負けないように投げようと思っていた」と納得の表情。佐々木監督は「ひとりで野球をやるなと伝えている。雰囲気にのまれなければ、力は出せる投手たち」と話した。