関東学院大-神奈川大、神奈川工大-桐蔭横浜大、横浜商大-横浜国大の1回戦3試合が21日、横浜スタジアムで行われ、神大が9-1、桐蔭大が7-6、国大が3-1で先勝した。
神大は二回に打者10人の猛攻で5得点するなど圧勝。桐蔭大は九回2死満塁で山ノ井隆雅(2年)が左前にサヨナラ適時打を放った。国大は赤岡三志郎(4年)が直球とスライダーを巧みに使って7回1失点と好投した。
第3週第2日は22日、同スタジアムで桐蔭大-工大、国大-商大、神大-関東大の2回戦3試合を行う。
山ノ井 復活への一打
「流れを変える選手になりたい」。リーグ制覇した昨春、ルーキーながら代打の切り札に定着し、そう語った桐蔭横浜大の山ノ井。昨秋は無安打に終わった好打者が復活の兆しを示した。
1点差から4四死球で6-6に追いついた九回2死満塁、栃木・作新学院高では全国制覇も経験した左打者は集中していた。
「甘めの球だけをセレクトしろ」。齊藤博久監督の指示を忠実に守った2球目。ど真ん中の直球を左前へ。「不細工な打球だったけどラッキー。秋の悔しさをぶつけた」と拳を突き上げた。
今春のオープン戦では「打率1割ぐらいだった」(齊藤監督)と開幕2戦はベンチ外。この日は代走からの出番だったが「自分の役割はチャンスでの一打。ノンストップで結果を出してスタメンで出たい」と頼もしかった。
商大まさかの5連敗
横浜商大が横浜国大に敗れ、開幕5連敗。「やらされて野球をするんじゃない。責任を持ってプレーしなければいけない」と横浜スタジアムを早々に去った佐々木監督の表情は険しかった。
4番で主将の西林はこの日無安打。「何が何でも勝ち点を取る覚悟を持って戦いにいく」と誓った。