神奈川大学野球春季リーグは1日、横浜スタジアムで開幕。リーグ3連覇を狙う神奈川大と昨秋2位の桐蔭横浜大の「2強」に関東学院大、神奈川工大、横浜商大、横浜国大が挑む構図で、5月18日からの最終週まで熱戦を繰り広げる。優勝校は全日本大学選手権(6月10日から7日間・神宮球場、東京ドーム)の出場権を獲得する。激戦必至の1部6チームの陣容と今春注目の2選手を紹介する。
■関東学院大 バッテリー軸に挑む
目標は7年ぶりの全日本大学選手権出場。OBの三森新監督は「バッテリー中心の守りから試合をつくり、優勝を狙いたい」と初采配のシーズンを思い描く。
昨季2勝の左腕福本(4年)をけがで欠くが、もう一人のエース右腕久保田(同)が調子を上げている。左横手の藤崎(同)や最速147キロ右腕の弥栄高出身・伊藤(同)らを、強肩捕手の渡部(同)がリードする。
昨秋首位打者の松井(2年)や、1年時から打線をけん引してきた関、冨田、古寺の3年生トリオも勝負強い。主将の江崎や、東海大相模高で2015年夏に全国制覇した竹内ら経験豊富な最上級生が脇を固める。
■神奈川大 勝利の使命感背負う
昨年は投打がかみ合い14年ぶりの春秋連覇を達成。最多タイ55度目のタイトルを懸け、岸川監督は「勝つことの使命感を背負って戦う」 と語る。
昨季3勝ずつ挙げた右腕百瀬(4年)と左腕重田(同)が試合を組み立てる。直球が武器の右腕前田(2年)は成長著しい。昨季抑えを担った絶対的守護神の中野(王子)が抜けた穴を誰が担うかが勝敗の鍵を握りそうだ。
積極的なスイングを貫く打線が魅力。昨季19打点の主将冨岡(4年)と打率4割で2本塁打の梶原(2年)で大量得点を狙いたい。主力が卒業した二遊間は、横浜高出身の遠藤(3年)や中島(同)らがレギュラー候補に名乗りを上げる。