大学の歴史に新たなページを開いたのは必ずしも選手の力だけではない。20日に東京・神宮球場で開幕した明治神宮野球大会に、11年ぶりの出場を果たした神奈川大。
昨年12月に新型コロナウイルスの集団感染があった野球部を支え、対応に汗したのが同大4年の海老原匠マネジャーだ。困難を乗り越えた先の全国の舞台に「頑張りが報われた」と感慨に浸った。
身長160センチの小柄な4年生の激励がひときわグラウンドに響く。その声に鼓舞されたように、チームは2─1で初戦を突破。記録員としてベンチ入りした海老原さんは、仲間とともに2010年大会以来の勝利を味わった。