アジア大会に挑む社会人野球の「侍ジャパン」日本代表は21日、国内合宿最終日を迎え、さいたま市内でロッテ(2軍)との強化試合を7-1で勝利し、大舞台へ向けて弾みをつけた。22日にジャカルタ入りし、26日からの試合に備える。
慶応高出身の主将佐藤旭(東芝)は「プロに勝てたことは大きな収穫。攻める気持ちでアジア一を狙う」と1994年広島大会以来となる金メダル獲得へ力を込めた。
今大会のライバルはプロ選手中心で3連覇を狙う韓国や過去2大会準優勝の台湾。日本は昨秋のアジア選手権を制しており、「投手を軸とした1点を守り切る社会人野球の意地を見せたい」と桐蔭学園高OBの石井章夫監督は言う。
投手層は厚く岡野祐一郎(東芝)がエースを担い、桐蔭横浜大出身の高橋拓巳(日本生命)が抑えに回る。岡野は「必ず勝利に導きたい」と力強い。「つなぎの打線」(石井監督)はどこからでも得点できる。この日、2ランを放った東海大相模高出身の森下翔平(日立製作所)は「相模の代表として戦い、チームを救う一打を決めたい」と意気込んだ。