都市対抗野球大会第4日は15日、東京ドームで1回戦3試合を行い、三菱重工横浜(横浜市)ニチダイ(京田辺市)パナソニック(門真市)が勝って2回戦に進んだ。
三菱重工横浜は八回に勝ち越し、過去3度優勝の日本生命(大阪市)に4-3で競り勝った。
7年ぶり2度目出場のニチダイは西原が6安打完封してホンダ熊本(大津町)を1-0で破り、大会初勝利を挙げた。昨年8強のパナソニックは秋吉が6安打完封し、三菱自動車岡崎(岡崎市)を3-0で下した。
◆新旧融合し初戦突破
ベテランと若手が融合し、三菱重工横浜が力強く初戦を滑り出した。
まずは佐々木。コーチ兼任を除くとチーム最年長の34歳が、四回に左中間スタンドへ豪快な逆転3ランを打ち込んだ。日本生命のプロ注目右腕吉原に四回2死まで、1人の走者も出せずにいたが、若手の竹内、圓垣内が連打でつないでつくった好機だった。
「とにかく長打を打とうと、甘い球を待っていた」。会心の当たりに、ベテランは二塁ベースを回って思わずガッツポーズを繰り出した。
次は若手だ。同点とされた直後の八回1死一、三塁で、チーム初安打を放った大卒ルーキー竹内に回ってきた。四回、塁上で佐々木の一発を見て「決めるところを決めるのが、うらやましかった。自分もあんな選手になりたいと思った」と気持ちが高ぶっていた。
自分も、是が非でも1点がほしい場面で打席に立ち、「追い込まれて犠牲フライを狙った。うまく直球に反応できた」と役割を果たした。
昨年は都市対抗出場を逃し、チームは今季、戦力を若手に切り替えた。だが、まだベテランに頼る場面も多かった。松下安男監督(45)は「若手が大舞台の大事な場面で結果を出し、これからは自信を持ってやってくれる」と目を細めた。
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