

県高校野球秋季大会は3日に開幕する。6地区の予選を勝ち上がった89校と推薦出場の横浜が、上位2校に与えられる関東大会(10月22日から5日間・栃木県)の出場権を目指し、熱戦を展開する。来春の選抜大会出場校選考の重要な参考資料となる関東大会切符を懸けた戦いを制するのはどのチームか。
夏の全国選手権大会に出場した横浜と、今夏の神奈川大会決勝でその横浜に敗れた慶応が戦いの中心になりそうだ。
横浜は今夏の甲子園で4安打した3番増田、新主将の捕手福永、遊撃渡辺の2年生3人が残っているが、そのほかのレギュラー6人に1年生を抜てきした。神奈川大会で特大アーチを放った万波が4番に座り、新チームの練習試合では本塁打を量産。打撃センスがいい齊藤や、長打力がある長南、角田らが名を連ねる打線は破壊力十分だ。
慶応は今夏33イニングを投げた大黒柱の右腕森田が健在。準々決勝、準決勝で3本塁打をマークした勝負強い4番正木、打率3割9分3厘の1年生下山ら投打の主力選手が多く残る。
激戦必至なのは夏の8強のうち、桐光学園、桐蔭学園、東海大相模、横浜隼人、日大の5校が名を連ねたブロック。桐光学園は右腕大工原、今夏の打率3割6分4厘の渡部らが引っ張る。桐蔭学園は今夏打率5割2分4厘を記録した土田、2本塁打の南木、9打点の柿崎と打線が強力だ。東海大相模は左腕安里が成長し、打線は今夏の打率5割6分3厘の遊撃小松、長距離砲の森下ら1年生に期待がかかる。
横浜と同じブロックでは、1年生の主砲松下が注目される星槎国際湘南や今夏のシード校だった大師、慶応と同じブロックでは左腕川井を擁する横浜創学館や日大藤沢などに力がある。
今夏の8強入りに貢献した左腕西澤が軸となる藤沢翔陵が入ったブロックでは、藤嶺藤沢と橘学苑が2回戦で対戦するほか、平塚学園や武相、横浜商大などがひしめく。今夏好投した1年生富田がいる平塚江南は1回戦で橘とぶつかる。