
県高校野球秋季大会は19、20の両日、サーティーフォー保土ケ谷球場で準々決勝を行う。来春の選抜大会の出場校を選考する参考となる秋季関東大会(10月31日から5日間・埼玉県)の出場権(上位2校)まであと2勝。最終盤を迎え、好カードめじろ押しの熱戦を展望する。
王者東海隙なく
今夏の神奈川大会決勝の再戦。優勝候補同士が激しく競り合いそうだ。
勝ち上がりに隙がないのは今夏の全国覇者東海大相模だ。全3試合無失点でコールド勝ちを続ける。北村は4回戦・戸塚戦で六回参考の無安打無得点に封じた。打線も加賀、山田啓がコンスタントに長打を放っている。
今夏のリベンジに燃える横浜は粘り強い。桐蔭学園との4回戦では藤平-石川の二枚看板のリレーで10-3の逆転勝ち。主砲公家の2点三塁打で逆転するなど、役者が着実に力を発揮している。
打撃好調な川和
ともにシュアな打撃で勝ち上がった。4強を懸けた一戦も打撃戦となりそうだ。
藤沢翔陵は終盤の勝負強さが抜きんでている。秦野との3回戦では終盤の6得点で逆転勝ち。4回戦では相洋を相手に2-2の八回に3得点して逃げ切った。森山をはじめ上位から下位まで振りが鋭くそつがない。
川和も3試合で18得点と振れている。岩澤が3長打を放つなど好調。全試合で3人以上の投手をつぎ込み勝ち上がった。先手を取って、小刻みなリレーで逃げ切りたい。
強豪撃破の隼人
横浜隼人は、圧倒的な打力で強豪をはねのけてきた。僅差をしのいできた桐光学園は接戦に持ち込みたい。
隼人は4試合で35得点をマーク。好投手を擁する慶応、平塚学園を打ち破った。浅見、高橋がそれぞれ2本塁打を放っているほか、3長打の吉川にも注目したい。
桐光は3、4回戦で1点差ゲームを制し、県内随一の粘り強さで食らい付く。鍵を握るのは今夏も経験を積んだ中川。日大藤沢との2回戦をはじめ全試合で好救援している下手投げ右腕だ。
総合力ある日大
総合力のある日大が有利か。
エース森井は全25イニングを一人で投げ抜き、4回戦では橘学苑に1失点完投。捕手宮田のインサイドワークにも注目したい。4番丹羽を中心にコンパクトな打撃が光り、3試合とも先制点を奪っている。
川崎北は集中打で勝ち上がった。橋本との1回戦では2-2の七回に4点を挙げて突き放し、4回戦では横浜商を相手に0-2の四回に一挙5得点して逆転勝ち。4試合で3二塁打の4番泉田を筆頭に、打線のつながりで勝機をつかみたい。