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東海快音響かず センバツ4強の浦和学院に屈す

高校野球 | 神奈川新聞 | 2015年5月20日(水) 03:00

8回表浦和学院無死。本塁打を打たれた東海大相模・小笠原(右)に声を掛ける杉崎 =山日YBS球場
8回表浦和学院無死。本塁打を打たれた東海大相模・小笠原(右)に声を掛ける杉崎 =山日YBS球場

 高校野球の第67回春季関東大会第3日は19日、山梨県甲府市の山日YBS球場で準決勝2試合を行い、東海大相模(神奈川1位)は今春の選抜大会で4強入りした浦和学院(推薦・埼玉1位)に0-4で完封負けした。

 東海は左腕小笠原慎之介(3年)が五回に2点適時三塁打、八回には2本のソロ本塁打を浴び、8安打4失点。打線は浦和学院の左腕江口奨理(同)に12三振を喫し、7安打無得点に封じられた。

 最終日は20日、同球場で浦和学院-川越東(埼玉2位)の埼玉県勢同士のカードで決勝(試合開始午前10時)を行う。

「まだ勉強足りない」小笠原が投げ負け

 最速149キロを計測した東海大相模のエース左腕・小笠原が、120キロ台で勝負する軟投派左腕に投げ負けた。「スピードじゃなくて投球術。何もかも江口が上だった」。野球の怖さを痛感させられた試合だった。

 序盤は剛腕らしく球威で詰まらせた。四回まで無安打。だが五回、1死一塁で投前に転がるバント処理で、早朝の雨でぬかるむ土に足を滑らせたところから、流れが変わる。2死から右中間に痛打され、走者を一掃された。

 八回には先頭打者にチェンジアップ、2死から低めのスライダーを左翼スタンドへ運ばれ、左腕は「直球が全然良くない。変化球もコースが甘かった」と悔やんだ。

 対する浦和学院の江口は直球と速さが変わらない120キロ台のスライダー、チェンジアップを低めに集め、コースを投げ分けた。出塁率を重視し、県大会9試合でわずか21三振だった東海打線が、この日は9回で12三振。完全に翻弄(ほんろう)された。

 これが今春の甲子園で4強入りした浦和学院との力の差なのか。門馬敬治監督(45)は「現時点では力不足。スピードじゃない、江口君の投球は投手の妙味、極意。うちはまだ勉強が足りない」と現実を受け入れる。

 試合後のミーティングで涙するナインに指揮官は説いた。「悔しさを力に変えられるか。涙を流しただけで終わらせるな」。夏の甲子園で頂点を目指すため、東海ナインの視線はもう、課題をつぶすためのグラウンドを向いている。

 
 

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