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一発攻勢で2年連続関東へ 東海大相模、投打で圧倒

高校野球 | 神奈川新聞 | 2015年5月3日(日) 03:00

2回表東海大相模2死一、二塁。千野が右越え3ランを放ち5点差に広げる。捕手・田中
2回表東海大相模2死一、二塁。千野が右越え3ランを放ち5点差に広げる。捕手・田中

 高校野球の県春季大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)第8日は2日、サーティフォー保土ケ谷球場で準決勝を行い、県相模原が八回コールドの13-6で橘に快勝し、春、夏、秋を通じて初めて県大会決勝に進出した。東海大相模も6-3で桐光学園を下し、ともに今月16日から山梨県で行われる春季関東大会の出場権を獲得した。東海が2年連続19度目、県相模原は初出場。

 東海は初回、主砲豊田寛(3年)の2点本塁打で先制し、二回には千野啓二郎(同)が3点本塁打。右腕吉田凌(同)が14奪三振で完投した。

 最終日は3日、午後1時から同球場で東海大相模-県相模原の決勝を行う。

 【評】東海大相模は序盤の一発攻勢が効いた。一回に豊田の2点本塁打で先制し、二回には千野が3ラン。右腕吉田は10安打6四球と苦しみながら3失点で完投した。要所でのカーブが有効で14三振を奪った。

 桐光学園は石山が二回途中で降板。攻撃は4番以降が3安打で、13残塁と逸機が多かった。


 6-3のスコア以上に東海大相模の豪快な野球が際立ったゲームだった。桐光学園の士気をそぐような序盤の猛打。右腕吉田は毎回の14奪三振でマウンドを圧倒した。

 初回2死一塁。豊田がレフト場外まで運ぶ先制弾を放つと、二回2死一、二塁で1番千野が続く。「どんな球にでも食らいつく」と内角高めのカーブを引きつけ、全体重を打球に乗せて右翼席へたたき込んだ。

 仲間の打棒に、プロ注目の吉田も応えた。「直球でストライクが決まらなかった」との言葉通りの6四死球。ただ、万全でない状況でこそ、昨年証明した実力に冬の間、どこまで磨きをかけてきたのかが試された。

 「去年の秋から意識して投げ込んできた」というカーブでカウントを整え、六回までは散発5安打無失点。追い上げられた最終回も、カーブを有効に使い、スライダーを決め球に3奪三振で締めくくった。

 昨夏は、神奈川大会決勝で20奪三振、大会タイ記録の快投。しかし、初戦敗退に終わった甲子園では、苦い記憶しか残らなかった。「苦しい時こそ結果を残す」ことをテーマに練習に取り組んできた。

 甲子園では代打で三振に倒れた千野も、思いは同じだ。「小笠原、吉田がいても打たなければ」と勝つための教訓を忘れていない。

 2008年以来の春の県王者へ。千野は短い昨夏の思い出を振り返りながらうなずいた。「一つでも多く公式戦を戦って、一つでも多く勝つ」



 桐光学園は序盤から東海大相模に主導権を握られ、2季連続の関東大会出場を逃した。野呂監督は「明らかに力負けだった」と現状でのチーム力の差を認めた。

 打線は大工原、根本、恩地の上位3人が相手右腕吉田のスライダーを見極めて計7安打を放ったが、4番以降が3安打14三振に抑えられた。指揮官は「投手陣もこれが今の目いっぱいの力。まだまだ。勝負どころで打てるようにならないと」と厳しい口ぶりだった。

 
 

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