高校野球の県春季大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)第8日は2日、サーティーフォー保土ケ谷球場で準決勝を行った。第一試合は東海大相模が桐光学園を6―3で下し、3日の決勝に駒を進めた。同時に山梨県で開催される関東大会への出場も決めた。
東海大相模は今大会初先発の吉田が先発し14奪三振の完投勝利。
自慢の直球とスライダーに加えて、この日勝負どころで多投したのは「一番制球が良かった」(吉田)というカーブ。昨年夏の県大会決勝ではスライダーを武器に20奪三振の大会タイ記録を残したが、秋以降はカーブの精度も磨いてきた。吉田は「練習通りできた。勝つピッチングができて良かった」と汗をぬぐった。
打線は初回に主砲豊田が2ラン、二回にも千野が3ランを放ち、序盤で主導権を握った。終盤3点差まで詰め寄られたが、最終回に主将長倉の犠飛で試合を決めた。
桐光学園は先発した石山が二回途中で降板。三回以降は恩地、中川が継投し1失点でしのいだ。打線は中盤以降毎回のように得点圏に走者を置いたが、あと一本が出なかった。
野呂雅之監督は「対策はしてきたが、吉田君に力負け。夏に向けてレベルアップしたい」と話した。