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全国高校野球 神奈川大会の軌跡(上)投手編/群を抜く層の厚さ・東海

高校野球 | 神奈川新聞 | 2014年8月1日(金) 14:23

抜群の安定感を誇った東海大相模のエース青島
抜群の安定感を誇った東海大相模のエース青島

 第96回全国高校野球選手権神奈川大会は東海大相模の4年ぶり9度目の優勝で幕を下ろした。エース青島をはじめ、決勝で20奪三振の大会記録をマークした吉田ら東海投手陣の層の厚さは群を抜いた。昨年から倍増の62本の本塁打が飛び出したものの、躍進の旗頭となった向上の高橋や、初の8強に導いた橘学苑の尾崎、県相模原の新井らの粘投も見逃せない。桐光学園の中川といった新星も瞬いた今夏。熱戦の軌跡を投打に分けてデータとともに振り返る。

 東海投手陣は優勝にふさわしい成績を残した。7試合計54回で75三振を奪い、失ったのは8点。エース青島が柱石を担った。6試合21回を投げて自責点はゼロ。140キロ超の速球を内外に投げ分け、鋭い横の変化で大崩れしなかった。

 他の投手もエース級の働きだった。2年生右腕の吉田は140キロ台中盤の速球と縦の変化を武器に、決勝の向上戦で大会タイ記録の20三振を奪うなど、5試合17回1/3で39奪三振だった。左腕小笠原や、大型右腕佐藤も安定していた。

 向上の高橋は30年ぶりの決勝進出の立役者だった。140キロ台中盤の速球に、球速差のないカットボールで準決勝は横浜隼人の強力打線を8安打2点に抑えた。全7試合、39回1/3を投げ抜いて2完投、36奪三振、防御率2・97は堂々たる数字だ。

 横浜のエース伊藤は4回戦の湘南戦で10連続三振を奪うなど存在感を見せた。逆転に次ぐ逆転で4強に進んだ横浜隼人は橋本、柏原の奮闘が終盤の競り合いを支えた。

 橘学苑の右腕尾崎は3完投を含む41回2/3を投げて防御率は1点台。チームを初の8強進出に導いた。県相模原の新井は延長十一回に及んだ三浦学苑との4回戦で無四球完封。左腕からテンポ良く投げ込む投球が光った。

 東海の吉田を筆頭に、下級生投手の台頭もあった。桐光学園の1年生中川は下手投げからのボールを駆使し、不調のエースを支えた。相洋の左腕齊藤、右腕秋山の2年生はエース須藤とともに8強入りに貢献した。横浜の春日井も秋以降の活躍が楽しみな好投手だ。

 ベスト8には残らなかったが、横浜清陵総合の須鎌の力投は特筆に値する。1回戦の延長十三回完投をはじめ、5試合で49回752球を投げ、快進撃をけん引した。東海打線と渡り合った横浜サイエンスフロンティアの相原の力投も印象深い。厚木の小林、県横須賀のロイド、厚木北の福岡、南の神谷らも前評判通りの投球で好ゲームを展開した。【神奈川新聞】



 
 

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