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4強対決展望:向上-横浜隼人 エース高橋と隼人打線対決

高校野球 | 神奈川新聞 | 2014年7月29日(火) 03:00

積極果敢な走塁が持ち味の向上・鈴木陵
積極果敢な走塁が持ち味の向上・鈴木陵

 互いに終盤の競り合いに自信を持つ向上と横浜隼人の一戦。投手力と機動力で向上が優位に立つが、隼人の強力打線は一発で試合をひっくり返す破壊力がある。

 最大の見どころは、向上のエース高橋と出場校中トップの9本塁打を放ってきた隼人打線のぶつかり合いだ。高橋は準々決勝の相洋戦で自己最速の146キロをマーク。勝負どころでは直球で押す投球が光り、接戦にも動じない精神力がある。

 対する隼人打線は、今大会3本塁打の手塚、打率6割6分7厘の百合野ら上位から下位まで得点力がある。故障していた宗の復調も好材料だ。

 1回戦の横浜商大戦でサヨナラ勝ちし、4回戦の桐蔭学園戦でも延長戦の末にサヨナラ勝ち。準々決勝の桐光学園戦は逆転勝ちを収めている。打力と勢いがあるだけに、橋本、柏原ら投手陣が3失点以内に抑えれば勝機はがぜん見えてくる。

 一方、向上打線は打率こそ2割6分1厘だが、28盗塁と果敢な走塁で得点を重ねてきた。6盗塁の三廻部、4盗塁の鈴木陵らがかき回し、先行逃げ切りを狙いたい。

向上・平田隆康監督(39)の話 選手全員の力を使って戦うのがうちの野球。苦しい試合を乗り越え、成長を感じている。準決勝も戦い方は変わらず、選手の力をどうやったら引き出せるかを考えながら臨みたい。

向上・菅野赳門主将の話 相手は力もあるし勢いもあるが、これまで頑張ってきている投手陣を野手が楽にさせてあげたい。春に勝ち上がったら夏は弱いという風潮もあるが、強いということを証明したい。

横浜隼人・水谷哲也監督(49)の話 日替わりヒーローが出ているのが心強い。1回戦の横浜商大戦から一戦一戦、チームは勢いづいている。ノーシード校なので、挑戦者として一戦必勝で臨みたい。

横浜隼人・手塚渓登主将の話 試合までは向上を意識して対策するが、試合になったら相手は関係ない。厳しい試合を乗り越えて力が付いてきている。今までやってきたことを出せれば良い結果が出ると思う。【神奈川新聞】


横浜隼人打線のキーマン百合野
横浜隼人打線のキーマン百合野
 
 

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