◯自慢の豪打不発、武相
自慢の豪打は不発のままだった。武相は中軸が11打数無安打に終わり、全体としても散発の6安打。主将で4番の坂本は「打つべきバッターが完璧に封じられ、みんなでそれをカバーできなかった」と肩を落とした。
初回1死二塁の先制機に、強打者として呼び声の高かった3番松野、続く坂本が凡退。五回2死満塁でも坂本が一邪飛に倒れ、七回以降は一人の走者も出せなかった。
相手右腕の直球は130キロ台。「普段通りにやれば何ともなかったはずなのに『自分が、自分が』となり過ぎた。チームとしてやらないと、こうなってしまう」。桑元孝雄監督は直球狙いの指示を徹底し切れなったことを悔やむ。
松野は「自分の結果を気にしてしまった」と茫然自失。「監督に教えてもらったことを結果として出せなくて、本当に悔しい」と涙に暮れた。【神奈川新聞】