他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. スポーツ
  3. 野球
  4. 高校野球
  5. 徳島・池田高の27年ぶりセンバツ出場、OB畠山さんも心待ち

徳島・池田高の27年ぶりセンバツ出場、OB畠山さんも心待ち

高校野球 | 神奈川新聞 | 2014年3月21日(金) 07:00

池田高時代の思い出を語る畠山さん=横浜市中区の横浜DeNAベイスターズ事務所
池田高時代の思い出を語る畠山さん=横浜市中区の横浜DeNAベイスターズ事務所

「やまびこ打線」と呼ばれた豪打で1980年代に計3度、春夏の甲子園を制した徳島・池田高が、27年ぶりの選抜大会に挑む。故蔦文也監督の下で初の全国制覇を果たした82年夏のエース、横浜DeNAベイスターズ職員の畠山準さん(49)は「新しい池田がここから始まる」と、大会第2日の初戦を待ちわびている。

打ち始めたら止まらない。当時はまだ珍しかった筋力トレーニングで鍛えられた打力は圧巻の一言だった。

畠山さんが主戦を務めた82年夏。池田は早実(東京)との準々決勝で相手エースの荒木大輔(元ヤクルト)を14-2で打ち砕くと、決勝も広島商を12-2の圧勝で頂点に立った。

翌年も勢いは止まらない。83年春の選抜は水野雄仁(元巨人)を大黒柱に連覇を達成。だが、同高を40年率いた蔦監督が92年に勇退すると、その夏を最後に聖地から遠ざかった。

卒業後、17年にわたってプロ生活を送った畠山さん。「ずっと(徳島県大会の)試合結果を気にしていた」という。「蔦先生が亡くなり、(山あいにある)地理的な問題も相まって生徒が集まらなくなった。復活は(2012年春に)選手寮を再開できたことが大きい」と感慨深げだ。

率いている岡田康志監督(52)は同高野球部の3年先輩。「池田イコール蔦先生。巨大な山に一歩ずつ近づくのは苦しかったと思う」と、苦労をしのぶ。

昨秋、数年ぶりに池田町を訪れた。部員の姿に「みんな小柄だな」と感じた。それでも、四半世紀以上閉ざされた扉を開いた後輩たちを頼もしく思う。「『やまびこ打線』は僕らの頃のイメージ。気にせず、自分たちの野球をすればいい」とエールを送る。

22日に予定される海南(和歌山)との初戦は、日帰りで甲子園へ駆け付ける。かつてのヒーローは「あわよくば一度、甲子園で校歌を歌いたい」とアルプススタンドで祈りながら、新生・池田の船出を見守る。

◆はたやま・ひとし

池田高からドラフト1位で1983年に南海(現ソフトバンク)入り。88年に野手に転向すると、91年に大洋(現横浜DeNA)に移籍した。強肩強打の外野手として活躍、オールスターに3度出場した。99年に引退し、2000年から球団職員。通算成績は投手として55試合6勝18敗、防御率4・74。打者としては862試合で打率2割5分5厘、57本塁打、240打点。

【神奈川新聞】

 
 

大洋に関するその他のニュース

高校野球に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

野球に関するその他のニュース

アクセスランキング