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高校野球 | 神奈川新聞 | 2020年8月22日(土) 03:36
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フィーバーを起こした張本人は、どこか人ごとのように話すのだった。 「神奈川の高校野球はすごいよね。保土ケ谷球場のわれわれの試合は、お客さんが入りきらないから川崎球場に持って行かれるわけです。(高2...
2018年01月01日 02:00
19-0。 1976年夏の神奈川大会決勝で、東海大相模は圧倒的な勝ちっぷりで向上を退け、3連覇を決めた。いまだに破られていない決勝での最多得点記録の中心にいたのは、3年生の原辰徳だった。 19安打の...
2018年01月03日 02:00
無類の実力に加え、端整な顔立ちと爽やかな言動。夢を追うために、父からのしごきを堪える「巨人の星」的な要素。原辰徳が持つ多面的な魅力は、とんでもないフィーバーを巻き起こした。 東海大相模、東海大卒...
2018年01月04日 02:00
1980年夏、第62回全国高校野球選手権大会決勝。3270校の頂点を決めるマウンドで、横浜のエース愛甲猛(55)は大きな挫折を味わった。 「野球って筋書きのないドラマとはよく言われるけど、これは誰...
2018年01月05日 02:00
1977年、逗子・久木中3年の夏。知人の紹介で横浜の練習に顔を出した愛甲は一瞬で、打ちのめされたという。 打球の速さ、変化球の鋭さ。全てに衝撃を受けた。中学では野球だけでなく、バレーボール、バスケ...
2018年01月06日 02:00
全国の頂点に立った高校時代、20年間のプロ生活を通じ、酸いも甘いもかみ分けた愛甲猛は今、野球人気の再興のために立ち上がっている。 2000年の現役引退後は芸能活動や会社経営のほか、小、中学生相手や...
2018年01月07日 02:00
高校野球界に出現したニュータイプのスターだった。 野球に青春のすべてを懸ける-。そんな汗と泥にまみれた「球児像」とは一線を画す少年が桐蔭学園にやってきたのは1991年、年号が平成に変わって3年目の...
2018年01月08日 02:00
軽やかで、柔らかで。高橋由伸は、まずもって気合や根性で野球をやるタイプではなかった。 物静かな男がユニホームを着て試合になると、まるで人が変わった。1年夏の甲子園。柳ケ浦(大分)との2回戦で、二塁...
2018年01月09日 02:00
100回の節目を迎える今夏の全国高校野球選手権大会に向けて、神奈川新聞社は県ケーブルテレビ協議会かながわCATV情熱プロジェクトと共催で、全国屈指の激戦区で活躍した歴代の名プレーヤーの中から「みん...
私ならドリームチームをこう選ぶ-。100回大会の節目を前に、神奈川新聞社などが9日から募集を始めた「みんなで選ぶ神奈川高校野球ベストナイン・昭和編」。その投票に先駆けて、歴史を見続けてきた4人に「...
2018年01月10日 02:00
1979年7月29日。その日、横浜とのYY対決を制して46年ぶりの夏の甲子園出場を決めた横浜商ナインに待っていたのは、空前の「Y校フィーバー」だった。 完成2年目の横浜スタジアムは3万人の観衆であ...
2018年01月11日 02:00
「ジャンボ」こと宮城弘明の活躍で、1979年夏に46年ぶりの甲子園出場を果たした横浜商(Y校)。快進撃は8月20日に幕を下ろした。 甲子園では初戦から3試合連続二桁安打の打線に乗せられ、宮城も粘...
2018年01月12日 02:00
甲子園の頂は目の前だった。マリンブルーに彩られた絶景を夢想し、手を掛ける。その刹那(せつな)、押し寄せる“山びこ打線”は、右腕をのみ込んだ。 1983年4月5日。横浜商(Y校)の三浦将明(52)は選...
2018年01月13日 02:00
せみ時雨がけたたましい。ラジオの実況中継が誤って聞こえるのはそのせいだろうか。 1983年8月20日。全国選手権準決勝。超満員の5万8千人が詰め掛けた甲子園で、三浦将明は第2試合に備えて室内ブルペ...
2018年01月14日 02:00
1983年の選抜大会決勝でしのぎを削った横浜商(Y校)と徳島・池田。三浦将明、水野雄仁の両エースら当時のナインが昨年末に再会し、激戦を語り合った。三浦にとって転機となった大一番。甲子園夏春連覇を飾...
2018年01月15日 02:00
使い古された言い回しかも知れない。でもやはり、こう思う。写真は時代の証言者なんだなと。 地元紙として積み上げてきた写真や紙面を整理するアーカイブという作業が、僕の仕事だ。夏の高校野球100回大会に...
2018年01月16日 02:00
「高校野球史上最強」-。半世紀以上を経てなお、当時のチームに最大級の賛辞を贈る高校野球ファンは数知れない。 1957年夏から成し遂げた神奈川大会5連覇は今もなお破られない大記録だ。61年に戦後初の...
2018年01月17日 02:00
1960年代初頭。甲子園で3度にわたり、「怪童」尾崎行雄(浪商)と熾烈(しれつ)な投げ合いを演じた法政二のエース柴田勲。そのライバルは尾崎だけではなかった。いや、ともに激戦区・神奈川を戦った1学年...
2018年01月18日 02:00
「もうね、何しろ球が速かった」「あんな球、誰も打てない」 監督、選手、マスコミ関係者…。神奈川高校野球の歴史をひもといていくと、必ず名前が挙がる伝説の右腕がいる。 1960年春、戦後初めて慶応を選抜...
2018年01月19日 02:00
5万人の大観衆の熱気を帯びた1966年夏の甲子園。初出場で松山商(愛媛)との準々決勝に進んだ横浜一商(現・横浜商大)のエース佐々木正雄(69)は、敗戦の瞬間をベンチで迎えた。逆転勝利を信じた最終回...
2018年01月20日 02:00
誰よりも遠くにホームランをかっ飛ばし、県内屈指の“アーチスト”として、高校でもプロでも常に大きな背中に注目を集めた。 藤沢商(現藤沢翔陵)から輩出され、大洋ホエールズの主砲としても通算278本塁打と...
2018年01月21日 02:00
1982年夏の大会誌をめくると、東海大相模の名将、原貢が神奈川大会を展望し、こう発言している。「公立にいい投手がいるし、本当に分からない。一番素質があると思うのは桜丘の投手-」 タテジマの勝負師が...
2018年01月22日 02:00
球界のレジェンドと称された山本昌広(52)はこう振り返る。 「本当にボタン一つの掛け違いで、まったく違う人生になったと思いますね」 49歳でプロ野球史上最年長勝利を記録し、実に50歳まで現役を全うし...
2018年01月23日 02:00
その敗戦を、本紙は叙情的に伝えた。 「だれかのヘルメットが音を立てて床に落ちたのを合図に、全員がワー、ワーと男泣きした」 人一倍涙を流したのが、2年生の山本昌広だった。1982年7月29日。神奈川大...
2018年01月24日 02:00
オフィスや商業ビルが立ち並ぶ東京・東銀座。かつて「幻のドラフト1位」と呼ばれていた男はビジネススーツに身を包み、営業マンとして30年近いキャリアを重ねていた。1984年、左腕エースとして桐蔭学園を...
2018年01月25日 02:00
勝者が嘆き、敗者が歓喜する-。神奈川新聞アーカイブズに残る1枚の写真は、試合結果とは正反対の一瞬を捉えていた。1984年夏の神奈川大会決勝。打ったのが向上のスラッガー高橋智ならば、投げたのは桐蔭学...
2018年01月26日 02:00
「車で駅まで迎えに行きますよ」 昨年12月30日夜。実家に帰省中の高橋智(51)が最寄りの横浜市営地下鉄・上永谷駅前へ乗り付けたのは、現役時代のような高級輸入車ではなく、ファミリータイプのワンボッ...
2018年01月27日 02:00
打者に、体ごとぶつかっていくようなピッチングだった。打ち取れば、あらん限り吠(ほ)えた。「投げる金剛力士像」。そんなふうに呼ばれていたこともあった。 2004年の日本シリーズでは西武を優勝に導き、...
2018年01月28日 02:00
「平成の怪物」は己の道を切り開けるのか。 今月23日、ナゴヤ球場には生中継した地元テレビ局をはじめ、100人を超える報道陣が詰めかけていた。「こんなカメラの台数、中日、始まって以来だよ」。ドラゴン...
2018年01月29日 02:00
平成の怪物と県内でしのぎを削った松坂世代の誰もが信じていた。 「松坂大輔はこのままでは終わらない」 横浜と高校時代に最も多く投げ合った日大藤沢のエース、館山昌平(ヤクルト)は、昨年末の時点でそう予言...
2018年01月30日 02:00
1998年に横浜が成し遂げた甲子園春夏連覇の輝きは、20年がたった今でもまったく色あせない。横浜DeNAベイスターズの後藤武敏と小池正晃が、松坂大輔と過ごした青春時代を語り合った。 -高校野球10...
2018年01月31日 02:00
かつて、ハマが誇る希代のスラッガーが、こみ上げる感情に大きな体を支配されたかのように敗れ去った試合があった。2009年7月26日。神奈川大会準々決勝。筒香嘉智(26)にとって、高校最後となった試合...
2018年02月01日 02:00
「甲子園に出ても駄目になっていったやつはいっぱいいるよ。人として、社会で通用する人間にならないといけないぞ」。高校時代の恩師、渡辺元智から繰り返し聞かされた金言は、今でも筒香嘉智の胸に刻まれている...
2018年02月02日 02:00
それはもう「何とも冴(さ)えない試合」としか、言いようがなかった。 2006年7月22日。2年夏の神奈川大会、4回戦だ。今や球界のエースと称される東海大相模の菅野智之(28)は、慶応藤沢を相手に先...
2018年02月03日 02:00
ただ号泣する仲間の横で、東海大相模の菅野智之(28)は、「一ミリも泣かなかった」。胸中の大半を占めたのは、安堵(あんど)の思いだった。 「これで明日から、練習しなくてすむんだ」 2007年7月29日...
2018年02月04日 02:00
私ならドリームチームをこう選ぶ-。100回大会の節目を前に、神奈川新聞社が募集している「みんなで選ぶ神奈川高校野球ベストナイン・平成編」。これまで多くのプロ野球選手を輩出してきた横浜高野球部前監督...
2018年02月06日 02:00
今夏に100回の節目を迎える全国高校野球選手権大会に向けて、神奈川新聞社などが選定する「みんなで選ぶ神奈川高校野球ベストナイン」企画。1月にスタートした昭和編に続き、2月6日から、はがきとファクス...
2018年02月06日 03:56
横浜育ちの右腕が、日本のプロ野球を経由せずに世界最高峰の舞台・米メジャーリーグに活躍の場を求めて、早くも10年目になる。 メジャー通算357試合に登板しているマイアミ・マーリンズの田沢純一(31)...
2018年02月07日 02:00
これが平成のドリームチームだ-。神奈川新聞社などが募集中の「みんなで選ぶ神奈川高校野球ベストナイン」。今回はいよいよ平成編だ。 1月の昭和編に続き、神奈川の高校野球を熟知する5人にマイベストナイン...
2018年02月08日 02:00
「アクシデントが起こらない限り、レギュラーで起用し続けたいと考えている」 米大リーグでプレーした日本人として初めて監督に就任し、今季からロッテを率いる井口資仁から、最上級の信頼を寄せられている鈴木...
2018年02月09日 02:00
巨漢が、ネクストバッターズサークルで泣いていた。2008年の北神奈川大会決勝の慶応戦、延長十三回裏だった。2死一塁。まだ試合は終わっていなかった。 それでも東海大相模の大田泰示(27)は、泣いてい...
2018年02月10日 02:00
春3度、夏2度。神奈川最多の全国制覇を成し遂げている名門横浜が、甲子園の決勝で唯一敗れた試合がある。2003年4月3日。3-15。広陵(広島)とのワンサイドゲームだ。 涌井秀章(現ロッテ)を救援...
2018年02月11日 02:00
普段はシャイな左腕が、燃えていた。 「横浜は間違いなく神奈川ナンバーワンだった。勝てば甲子園に行けると思っていた」 2001年夏の神奈川大会準々決勝。横浜商(Y校)のエース山口鉄也(34)が、横浜と...
2018年02月12日 02:00
慶応にとって49年ぶりとなる秋の県大会優勝を報じる神奈川新聞は、こう見出しを打った。 慶応時代到来-。 旋風の中心にいたのが、白村明弘(26)だった。エースは大会6試合で44イニングを投げ、わずか3...
2018年02月14日 02:00
「正直、甲子園を目指す雰囲気ではなかったですね。自分はプロになりたくてやっていたけれど、周りは負けて泣くほど必死に取り組んでいたのかな、という冷めた目で見ちゃってました」 2015年にシーズン21...
2018年02月16日 02:00
神奈川が生んだ期待の若武者2人がオリックスのチームメートとして、プロの舞台で輝き始めた。右腕黒木優太(23)=橘学苑出身=とスラッガー宗佑磨(21)=横浜隼人出身。無名の高校時代に鍛えられた経験を...
2018年02月19日 02:00
今回のテーマは「見送り」だ。 終戦からまだ15年ほどという1960年前後。駅前の壮行会から見送りの人が押し寄せたホームでは、のぼりに勇ましい限りの字が躍る。 郷土の誇り 法政二。 征(ゆ)け横高健児。...
2018年02月22日 02:00
「渡辺監督に出会っていなかったら、僕は普通以下の投手で終わっていました」。楽天の未来を担う若き右腕、藤平尚真(19)は恩師への思いを今も胸に秘める。 高校時代に始めたメールのやりとりは今も続く。...
2018年02月25日 02:00
横浜を5度全国制覇に導いた名将、渡辺元智が挑んだ最後の夏。横浜スタジアムは横浜の応援ムードに染まっていた。 2015年の神奈川大会決勝。そんな追い風を味方に付けても「勝てる気がしなかった」と横浜の...
2018年02月26日 02:00
2015年に、45年ぶりとなる夏の全国の頂へ登り詰めた東海大相模。東の横綱に最後に土を付けたのが、その春の関東大会準決勝で対戦した浦和学院(埼玉)だった。 直前の選抜大会で4強入りしていた強力打線...
2018年02月27日 02:00
2012年8月9日。桐光学園の松井裕樹(22)はこの日、100年を超える高校野球史の1ページとなった。 甲子園の1回戦。第3試合に登場した2年生左腕は聖地のマウンドを純粋に楽しんでいた。その様は全...
2018年02月28日 02:00
それは宿命だったのか-。全国屈指の怪腕が集大成を迎えた2013年の夏。桐光学園・松井裕樹は準々決勝で散った。 「準決勝、決勝にピークを合わせるように調整していたけど、(自分たちの力を)過大評価して...
2018年03月01日 02:00
当時の横浜には、鉄則があった。 試合前の整列は、相手より先に行くな。あいさつ後は、相手から目を離すな。ベンチに戻るのは、相手がはけてから。 要は、「なめられるなよ」ということだ。 そんなことを言われ...
2018年03月02日 02:00
早実のエース荒木大輔にとって、1982年春の全国選抜大会は、もう4度目の甲子園だった。準々決勝で相まみえた横浜商(Y校)に、1-3で逆転負けした。 「感想ですか? うーん、エースの三浦さんのカーブが...
2018年03月03日 02:00
延長十五回。最終打者を打ち取った定岡正二(61)はカクテル光線に照らされながら控えめに拳を握り、ようやく緊張から解放されて相好を崩した。 1974年夏。第56回全国高校野球選手権準々決勝の東海大相...
2018年03月04日 02:00
1974年夏の甲子園大会第9日。準々決勝第4試合の鹿児島実-東海大相模は九回までに決着がつかず、ナイターの延長戦へとなだれ込んだ。 この日は台風14号の影響で朝から雨が降り続き、甲子園は最悪のコン...
2018年03月05日 02:00
「僕の甲子園はもう終わっていたんですよ」 PL学園(大阪)を春夏6度の日本一に導いた中村順司(71)はそう前置きしてから、1998年春を回想した。最後は準決勝で松坂大輔(中日)を擁する横浜に逆転負...
2018年03月06日 02:00
「怒涛(どとう)の攻撃っていうのは、こういうことだと思ったね。あんなのは初めて。自分たちも取れるときに何点でも取っておかないと勝てない、と本当に勉強させてもらいました」 日大三を2度の全国制覇に導...
2018年03月08日 02:00
15-3。 大きく開いた点差に比例して、甲子園球場を包んでいた空気は、一塁側と三塁側で全く異なるものとなっていた。 2003年春の選抜大会。広陵(広島)-横浜の決勝は当初、広陵のエース西村健太朗(巨...
2018年03月09日 02:00
2013年春のセンバツで初優勝を遂げるなど、埼玉・浦和学院を甲子園常連校に育てた闘将・森士と、慶応を15年まで率いた知将・上田誠。ライバルでもあり、同志でもあったという2人が神奈川の高校野球を語り...
2018年03月10日 02:00
夏の神奈川大会に合わせて県高野連が毎年発行する大会誌。「記録集」のページをめくると、個人、投手の欄に不滅の記録がある。 2試合連続ノーヒットノーラン 昭和57(1982)年 荒井直樹(日大藤沢) この...
2018年03月11日 02:00
昨夏の第99回全国選手権大会で、埼玉勢61度目の挑戦で初めて夏の日本一に輝いた花咲徳栄。「破壊力」を合言葉に、6試合61得点と打ち勝ったチームの最大の転機を監督の岩井隆(48)は、こう言い切った。...
2018年03月12日 02:00
2016年夏の甲子園で実に54年ぶりとなる優勝を果たし、作新学院(栃木)を古豪から再び常勝校へと押し上げた小針崇宏(34)は、慶応の前監督にして「高校野球マニア」を自認する上田誠(59)が、一度語...
2018年03月13日 02:00
「球場全体がああいう雰囲気になってしまうと、もう止まらなかったね。嫌だったけれど、それが甲子園。負けるときは負けるんだよ」-。 幕末の志士・坂本龍馬像がたたずむ高知市の桂浜から西へ約20キロ。黒潮...
2018年03月15日 02:00
今春の第90回記念選抜高校野球大会には神奈川から東海大相模と慶応が出場する。16日には抽選会が行われ、対戦相手も決まる。神奈川新聞では「K100 センバツ座談会」として、神奈川勢として4年ぶりとな...
2018年03月16日 02:00
「よく覚えていますよ。いいゲームでしたから」。帝京を3度全国優勝に導いた前田三夫(68)が、滔々(とうとう)と語り始めたのは1987年夏の名勝負。甲子園で“京浜決戦”と呼ばれた、横浜商(Y校)との3...
2018年03月18日 02:00
「おまえら年寄りの打つ球も捕れんのか!」 2月上旬の智弁和歌山グラウンド。4年ぶり12度目の選抜大会出場に向け、少数精鋭でわずか22人という部員たちの練習が熱を帯びていた。ノックバットを握るのは、...
2018年03月19日 02:00
2012年夏の甲子園準々決勝。2季連続で準優勝中の光星学院(現八戸学院光星、青森)でさえ挑戦者にすぎなかった。主役は桐光学園2年の左腕エース、松井裕樹(22)。4万人近い観衆が、奪三振記録がどこま...
2018年03月20日 02:00
今夏の第100回全国高校野球選手権大会に向けて、神奈川新聞社などが選定する「みんなで選ぶ神奈川高校野球ベストナイン」企画がスタートして2カ月余り。読者や全国の高校野球ファンから多数の応募が寄せられ...
2018年03月21日 02:00
「平成最強」、もしくは「21世紀最強」と称されている。西谷浩一(48)率いる大阪桐蔭に冠せられる修飾語に、異を唱える人はいないだろう。 2012年の甲子園春夏連覇を含め、監督として通算5度の全国制...
2018年03月22日 02:00
兵庫生まれの野球少年にとって、ツタに囲まれたその球場は、夢そのものだった。小学6年の夏、地元の報徳学園が金村義明(元近鉄など)を擁して頂点に立ち、進学先はここと決めた。 だが甲子園は近くて遠い存在...
2018年03月23日 02:00
「どんなときもスマイルでチームとファンの皆さまをつなぐ架け橋となります」 そう力強く球団のホームページで宣言したのは、横浜DeNAベイスターズのオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディア...
2018年03月27日 09:38
深紅の大優勝旗が初めて神奈川に渡ってから、もうすぐ70年になる。 創部4年目の湘南が全国制覇を果たしたのは、まだ連合国軍の占領下にあった1949年。県勢はこれまで7度の栄冠に輝いたが、公立校の日本...
2018年04月11日 02:00
“山の子ナイン”の快進撃-。当時の本紙は、ベスト4まで勝ち進んだヒーローたちの躍進をそう伝えた。 だがそれは決して、勢いや運が生んだ物語ではなかった。強豪私学と互角に渡り合った「山北旋風」は、純粋に...
2018年04月12日 02:00
1990年。公立校が輝いた夏だった。県立の神奈川工との決勝を制したのは横浜市立の横浜商(Y校)。以来、公立勢同士の決勝も、優勝校も出ていない。8強に公立5校が残り、迎えた準々決勝。神奈川の球史に刻...
2018年04月13日 02:00
誇らしげなナインと、「おらが町」のヒーローをたたえる人々。勝利の凱旋(がいせん)行進もまた、高校野球を飾る一ページだ。1960年夏、61年春の法政二、70年夏の東海大相模、71年夏の桐蔭学園、73...
2018年04月14日 02:00
戦後わずか9年。米国が太平洋・ビキニ環礁で行った水爆実験で日本のマグロ漁船が被ばくする事件が起きた5カ月後の1954年8月13日。 第36回全国高校野球選手権が開幕し、神奈川代表の名もなき公立校が...
2018年04月17日 02:00
神奈川の公立校が生んだ両右腕が、プロ野球界で光り輝いている。ともに川崎工科(2009年度までは県川崎工)で高校時代を過ごしたロッテ・内竜也(32)と阪神・青柳晃洋(24)。決して恵まれた練習環境で...
2018年04月18日 02:00
1990年の横浜商(Y校)の優勝を最後に私学が制覇し続けている神奈川大会にあって、決勝まで勝ち進んだ公立が99年の桜丘と2004年の神奈川工だ。両校は、いかに厚い壁を突破したのか。(敬称略) 1...
2018年04月19日 02:00
全国最激戦区の神奈川にあっても、公立校からプロ野球への扉を開けるのは容易ではない。進学校から最高学府を経て-となればなおさらだ。多摩・小林至と、川和・加藤幹典はその「難関」を突破し、夢舞台へ進んだ...
2018年04月20日 02:00
球場全体が異様な熱気に包まれていた。 2005年夏の神奈川大会準決勝。23年ぶりの決勝、そして悲願の甲子園初出場を目指す日大は、3年ぶりの栄冠を狙う桐光学園と激突した。この試合で二遊間を守った三浦...
2018年04月24日 02:00
米球界不滅の英雄、ベーブ・ルースの再来とも騒がれ、投打の二刀流に挑んでいる大谷翔平(エンゼルス)。その活躍は連日のように海を越えて伝えられている。 さかのぼること半世紀以上。1960年代に「マッシ...
2018年04月25日 02:00
北鎌倉の山を切り開いて造った鎌倉学園のグラウンドに、右翼はない。 「俺らの時なんてもっと狭くて、もう二塁のすぐ後ろから山の斜面になっていた。球拾いは山に入って待っていたんだから。内外野の連係なんて...
2018年04月26日 02:00
あの日から世界が変わった。1987年7月12日、神奈川大会1回戦の二宮戦。平塚球場に詰め掛けた野球ファンは、鎌倉学園のエース若田部健一(48)の投球にくぎ付けとなった。 三回までに7連続三振を奪い...
2018年04月27日 02:00
高校時代から、佐藤和弘(53)はやはり「パンチ佐藤」だった。 3年春の関東大会に臨んだ武相は、初戦で荒木大輔がいる早実(東京)と当たった。1982年5月。4季連続で甲子園に出ていた大スターは、先発...
2018年05月01日 02:00
甲子園通算51勝22敗。5度の全国制覇。五十余年の長きにわたって神奈川高校野球に“君臨”してきた。その間、あまたの強豪チームが「打倒横浜」を合言葉に腕を磨き、その存在自体が神奈川の高校野球をけん引し...
2018年05月09日 02:00
「勝ちたい」という執念を燃やし続けて半世紀。振り返ってみれば1970年代から2000年代まで、全ての年代で全国優勝している指導者は全国でも渡辺元智(73)だけだ。勝ち負けで言えば、十分に勝ってきた...
2018年05月10日 02:00
1957年から今なお破られない夏の神奈川大会5連覇を達成し、61年には戦後初の甲子園夏春連続優勝を成し遂げた法政二。「高校野球史上最強」とうたわれた「田丸野球」をつくり上げ、その後、県内外の多くの...
2018年05月11日 02:00
まさに栄華のさなかにある原貢(故人)を収めた一枚のカラー写真がある。ぎょろりとした目に強固な意志を宿らせ、肌つやは脂ぎり、濃密な生命感をたたえている。何を語らなくとも抱えるものの大きさを感じさせる...
2018年05月13日 02:00
100回目を数える夏の甲子園の歴史にあって、それは信じがたい快挙だった。 大卒3年目の24歳の青年が創部5年目の新参校を指揮し、初出場で初優勝。1971年、木本芳雄(71)が桐蔭学園を率いて成し遂...
2018年05月14日 02:00
マリンブルーのユニホームが激戦区・神奈川のシンボルとなり、甲子園を席巻した1980年代。横浜商(Y校)の中心には古屋文雄(74)がいた。監督歴19年で春夏8度の甲子園出場は群を抜くが、「夏はなかな...
2018年05月16日 02:00
まさに不世出。神奈川高校野球史をどこまでさかのぼっても、小倉清一郎(73)のような存在はほかにいない。 2014年夏を最後に高校野球の現場を退くまで、41年間にわたりコーチや部長として静岡・東海大...
2018年05月17日 02:00
生まれ育った横浜・本牧の街を歩けば、見知らぬ通行人も会釈して通り過ぎていく。小倉清一郎は地元の英雄だ。 緻密なデータ分析でコーチや部長として40年間、高校野球で指導を続け、2014年夏を最後に勇退...
2018年05月18日 02:00
暮れも押し詰まっていた。1990年の師走。雨降りしきる深夜のことだ。桐蔭学園の監督だった土屋恵三郎(64)の横浜市内の自宅のチャイムが鳴った。 真夜中に何事かと土屋が顔を出すと、野球部主将の高木大...
2018年05月24日 02:00
高校野球の選手ではなく監督がプロにスカウトされるなんて、異例中の異例だろう。光明相模原を指揮していた本村幸雄(47)は、2011年に日本ハムのフロントに“引き抜かれ”た。 現在の肩書は同球団の「選手...
2018年05月25日 02:00
横浜商大の一時代を築いた名コンビだ。監督の金沢哲男と部長の牛上義明は、同校を強豪校に引き上げ、3度の甲子園出場に導いた。 =敬称略 ベストゲームに歴史的大敗を選ぶあたりに、人生観が表れる。牛上義明...
2018年05月27日 02:00
春夏合わせて11度の甲子園出場を誇る桐蔭学園出身の指導者が大学野球界で活躍している。明大・善波達也(1981年卒)、桐蔭横浜大・齊藤博久(84年卒)、慶大・大久保秀昭(88年卒)の3人だ。現役時代...
2018年05月28日 02:00
神奈川大学リーグで桐蔭横浜大を10度頂点に導き、2012年の明治神宮大会では創部7年目で県勢初となる日本一に導いた。 神奈川の雄を率いる齊藤博久(52)も、桐蔭学園時代は選手としてスポットライトを...
2018年05月29日 02:00
慶応といえば「エンジョイ・ベースボール」。ポップな響きとは裏腹に、その本質はロックンロールだ。上田誠(60)は戦前から脈々と続いてきた旧来の高校野球を壊し、革命を起こそうと本気で挑んできた。 最高...
2018年05月31日 02:00
甲子園出場春夏5回。神奈川を代表する強豪の仲間入りを果たして久しい桐光学園だが、ちょうど20年前に転換点と言える試合が、横浜スタジアムであった。 夏の甲子園が80回目の記念大会となった1998年。...
2018年06月01日 02:00
「60点」の哲学貫く 日大藤沢の山本秀明(48)にしてみれば、「まあね」という感じだった。監督就任3年目の2007年春、36歳にして母校を選抜甲子園に導いた。自信があった。若かった。「ちょろい」と思...
2018年06月02日 02:00
私学倒す「三本の矢」を 高校での監督歴がわずか13年目ながら、春の県大会で準優勝を1度、秋は2度の4強入りを果たしている。これが川崎北と県相模原という県立校を率いての結果という点に、佐相眞澄(59...
2018年06月04日 02:00
最大の「もしも」と、財産 あと1勝だった。勝井直幸(73)は向上を2度夏の決勝まで導き、負けた。栄光は鼻先をかすめて去って行った分だけ、今も胸を焦がす。 最初は1976年だった。原辰徳(前巨人監督)...
2018年06月05日 02:00
そこからどうやって相模原市内の自宅まで帰ったのか、覚えていない。 ちょうど10年前の夏。東海大相模の門馬敬治(48)は、橋の上に立っていた。うつろな目で川面を見下ろし、終わらない自問を繰り返した。 ...
2018年06月07日 02:00
東海大相模の代名詞である「アグレッシブ・ベースボール」は言い得て妙だ。原貢(故人)から引き継がれる「攻撃的野球」の訳に当たるが、英語にすることで「積極的野球」とも解釈できる。 攻撃的-は東海大相模...
2018年06月08日 02:00
これが神奈川最強チームだ-。今夏の第100回全国高校野球選手権記念大会を前に、神奈川新聞社などが選定する「みんなで選ぶ神奈川高校野球ベストナイン」の投票結果がまとまり、昭和、平成編の計20選手が決...
2018年06月12日 02:00
これが神奈川高校野球の歴代最強ナインだ-。神奈川新聞社などが、今年100回目の節目を迎える夏の全国高校野球選手権大会に向けて募集した「みんなで選ぶ神奈川高校野球ベストナイン」の投票結果が11日まで...
2018年06月12日 16:06
100回の節目を迎える夏の高校野球に向けて、神奈川新聞が今年1月から募集してきた「神奈川高校野球ベストナイン」の結果がまとまった。神奈川大会で前人未到の5連覇を達成した法政二の柴田勲に始まり、名プ...
2018年06月13日 02:00
平成の神奈川高校野球は横浜の優勝で幕を開けた。1989年の優勝の立役者となったのが当時2年の鈴木尚典(90年)=外野手部門2位=だった。後に首位打者としてベイスターズを38年ぶりの日本一に導く「横...
2018年06月14日 02:00
神奈川の高校球界で活躍した選手や指導者をゲストに招いたトークイベント「神奈川球史レジェンド座談会」(神奈川新聞社、県ケーブルテレビ協議会共催)が16日、横浜市西区の西公会堂で開かれ、約500人の高...
2018年06月17日 02:00
第100回全国高校野球選手権神奈川大会は7月8日に横浜スタジアムで開幕する。100回の節目を迎えた今大会は2校が全国大会に出場。南北に分かれてそれぞれ代表を決める。 初の3連覇を見据える春の王者・...
2018年06月18日 18:00
横浜の戦後復興を担い、神奈川の野球の発展を陰ながら支えてきた。「自分の人生があるのは野球のおかげ」と語る県野球協議会会長・藤木幸夫(87)。野球を愛してやまない「ミナトのせがれ」と、その藤木を「人...
2018年06月19日 02:00
1998年の甲子園春夏連覇をはじめ、横浜を二人三脚で名門に押し上げ、長らく神奈川高校球界をけん引してきた前監督の渡辺元智さん(73)と、元部長の小倉清一郎さん(74)の対談が初めて実現した。 二人...
2018年06月23日 02:00
夏の高校野球100回大会に向けて1月から106回にわたって続けてきた連載「K100 神奈川高校野球」。最終回に合わせて実現した横浜の前監督・渡辺元智さん(73)と、元部長・小倉清一郎さん(74)の...
2018年06月24日 02:00
記念の100回目を迎える夏の高校野球。神奈川大会でも、数え切れない物語が紡がれてきた。黒子として支えた裏方、後にプロへと開花した無名選手、夏の経験を糧に今は市民を守る元球児、甲子園に肉薄した公立の...
2018年06月26日 02:00
「未完成」こその夢 鶴見大コーチ 大場 達也さん 未完成だったからこそ可能性を信じられた。 大場達也さん(29)が投手を始めたのは市川崎に入学した後だ。「肩の強さだけは自信があった」。でも甲子園なん...
2018年06月27日 02:00
いつもセットの腐れ縁 南高校の黄金世代 馬場 秋広さん 高校で出会い、大学でもバッテリーを組み、就職先まで一緒だった。「腐れ縁だよ」と笑う。 横浜市立南高校の黄金世代だった。馬場秋広さん(66)はキ...
2018年06月28日 02:00
真夏にセミの鳴き声を耳にすると、胸の奥に残る青春時代がふとよみがえる。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の平尾信幸さん(58)は横浜市立南高校時代、応援部に在籍した。「勝っても、負けても感動するし、何...