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神奈川高校野球 代替大会 2回戦
白血病と闘う平塚江南・井上主将 全力の出塁 一丸の1点

高校野球 | 神奈川新聞 | 2020年8月7日(金) 05:00

相模原弥栄―平塚江南の1回、四球で出塁し笑顔を見せる平塚江南の井上=平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつか
相模原弥栄―平塚江南の1回、四球で出塁し笑顔を見せる平塚江南の井上=平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつか

 6日にバッティングパレス相石スタジアムひらつか(平塚市)で行われた県高校野球大会。県立平塚江南高校に白血病と闘うキャプテンがいた。前日5日に退院したばかりという井上颯大(3年)は最後の夏をグラウンドで終え、「家族よりも長い時間を過ごした仲間と、もう一度プレーできたことがうれしい」と実感を込めた。

 県立相模原弥栄高校との2回戦。先攻めの初回に「1番・三塁」で先発起用された井上は、昨夏の神奈川大会以来、約1年ぶりの公式戦出場だ。「塁に出てみんなに感謝を伝えたい。そういう思いで打席に立った」。細くなった腕でフルスイングしたが、バットが空を切る。それでも粘って、最後は四球を選んだ。

 全力で一塁に向かうと、体調面を考慮され、代走を送られた。ベンチに戻ると仲間が大きな拍手で出迎え、ハイタッチを交わす。鈴木健太監督(25)に肩をポンとたたかれ「ありがとう。よく戻ってきたね」と優しく声をかけられ、左手で涙をぬぐった。

 病気が分かったのは、新チームの主将になった直後の昨年8月中旬。練習試合後、自宅で容体が急変し緊急搬送された。医師からは「急性リンパ性白血病」と告げられた。髪の毛が抜け落ちる苦しい闘病生活に耐え、ことし3月に退院。大会直前に肺炎を患って入院するアクシデントも乗り越え、最後の公式戦に間に合わせた。

 試合は2─7で敗れたが、最後まで誰よりも明るくチームメートに接していた姿はキャプテンの立ち居振る舞いそのものだった。「野球ができる日常のありがたさを知ることができた。先制点を取るのが僕たちの野球だったので、最後にそれができて良かった」。言い尽くせぬ達成感が大粒の涙となって、再びほおを伝った。

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