たくましい体つきの選手が多い横浜ナインの中で、やや線の細い少年が裏方として汗する姿があった。1年生マネジャーの折笠は選手の道具を運んだり、練習で塁審を務めたり。少したどたどしくも、率先してチームのために行動している。
小学生の頃から名門の大ファン。他の追随を許さない「圧倒的王者感」に魅了されたが、自分が横浜でプレーできるとは思わなかった。それでも、昨夏から記録員を務める2年生花田を紹介する新聞記事を目にし「こういう貢献の仕方もあるんだ」と憧れたという。
この夏は花田と二人三脚でナインを全力サポート。「バカ真面目なやつですよ。自分よりもよく動く」と花田。まだ15歳の折笠は「みんなから信頼されるマネジャーになりたいです」と目を輝かせた。