▽3回戦(サーティーフォー相模原)
氷取沢
010 001 030 010 20|8
004 000 100 010 21x|9
藤沢清流
(延長14回、13回からタイブレーク)
【評】点の取り合いを藤沢清流が制した。打線がよく振れて先発全員の計18安打を放ち、タイブレークの延長14回に江川がサヨナラの勝ち越し打。右腕内山は17三振を奪い自責点1で完投した。氷取沢は八回に3点差を追い付き延長も2度リードしたが、最後に競り負けた。
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ヒーローは涙が止まらない。同点のタイブレーク延長十四回1死一、三塁。藤沢清流の江川の打球が、左翼に落ちた。
苦しい試合だった。八回に自らの失策を機に3点差を追い付かれた。最終打席までスタメン唯一の無安打。負けたら自分のせいだと思っていた。
失敗は前に出て取り返した。1点を奪われた延長十一回も、その裏に無死一塁から送らずに3、4番の連打で同点に追い付いた。186球を投げ17奪三振で完投のエース内山の心を支えたのも、計18安打と攻め続けていた打線だった。次は優勝候補に挑む。榎本正樹監督(30)は「横浜相手にロースコアは難しい。ガンガン攻めていく」。恐れず振る。江川の「この勢いを大事に」という言葉に、そんな誓いが込められている。