栃木県総合運動公園野球場
(9:30~)
▼浦和学院(埼玉1位)-横浜(神奈川2位)
横浜
101 410 000|7
000 100 100|2
浦和学院
▽投手―捕手
(横)板川―福永
(浦)佐野―秋山
◆横浜のエース板川、秋一番の投球
【カナロコスポーツ=佐藤 将人】横浜のエース、左腕板川が2失点で完投。この秋一番の投球を見せた。
計10安打を許し、序盤はピンチの連続。特にリードが6点に広がった四回裏の投球だ。ソロアーチを被弾したあと、3連打で1死満塁を招く。そこから、粘る打者に対しストライク先行を続け、三ゴロ併殺に。
「いつもは打たせて捕ろうという場面で、今日は三振を取りに行く意識で腕を振れたのがよかった」。結局、得点圏に走者を置いた場面では一度も適時打を与えない粘りの投球で試合を作った。
次戦は選抜出場の行方を左右する大事な1戦。「地元の友達や保護者に、俺はここまで成長したんだということを見せに来た」。故郷で甲子園への扉を開けるつもりだ。
◆横浜・平田監督のコメント
この若いチームが、関東大会、しかも初戦という緊張もある中でよくやった。正直このチームが関東大会までいけるイメージは沸かなかった。語弊があるかもしれませんが、その意味ではせっかく関東まで来たんだから楽しもうと。
ノープレッシャーでできたのが大きかった。浦学の佐野投手対策としては、スライダーは捨てていこうと話していた。徹底できなかった場面もあり反省だが、おおむねうまくいった。エースの板川は地元(栃木出身)ということもあり、プラスアルファの力が出たんでしょう。
◆横浜・福永主将のコメント
エースの板川は県大会では四球で塁を埋めて、守る方もそこでミスが出ていたが、今日は板川も自信を持って投げていたし、自分もショートバウンドでも全部止めてやると思っていた。板川に気持ちよく投げさせるのが自分の役割なんで。
自分は去年から出してもらっているので、関東の初戦で勝つのがどれだけ難しいことかわかっている。明日も目の前の相手を倒すことだけを考えたい。
横浜の試合経過
9回裏:ゼロに抑え、7-2で横浜が快勝。
9回表:2死二塁の好機も凡退。7ー2のまま最終回の守りへ。
8回裏:3者凡退。
7回裏:無死2塁から横浜のエース板川が踏ん張り、そのまま終了。三塁山﨑が痛烈なライナーを好捕する場面も。
7回裏:浦学攻撃中。無死1塁から9番森川の左越え二塁打で1点を追加、7-2。
6回裏:7-1のまま7回へ。
6回表:浦和学院は左腕佐野に代わり右腕渡邉。
【5回終了時までの試合概要】
◆横浜は10安打とバットが振れている。
好機に一打が出る効率の良さに加え、相手バッテリーの度重なるミスにも救われている。
エース板川は被安打8ととらえられているものの、窮地で腕が振れていて、痛打を許していない。バックも3併殺ときっちり守れているのが大きい。
◆浦和学院はエース佐野が乱調。
球の切れ自体は良いが、4四球に2暴投と制球が定まらず。
打線も好機に凡退を繰り返し、得点はソロアーチのみ。
5回裏:2死満塁で4番杉山は遊ゴロ。浦和学院は投手佐野に代打が出たため、6回からは投手交代。
5回裏:1死満塁で蛭間は遊撃フライ。なお2死満塁で4番の杉山を迎える。
5回裏:浦和学院攻撃中、1死満塁で前打席で本塁打の3番蛭間。
5回表:1死後、市村の二塁打、相手暴投、7番山﨑の中前打で加点、7-1。
4回裏:ソロアーチ被弾後、1死満塁の窮地を迎えるも、またもや併殺で切り抜ける。この日3個目の併殺。
4回裏:浦和学院、3番蛭間が右翼スタンドへソロホームラン、6-1。
4回表:増田が右前ポテンヒットでさらに加点、6-0。
4回表:2死1、3塁から相手投手の暴投で加点、5ー0。なお2死3塁で3番増田。
4回表:2死2、3塁から2番渡辺がサードへの内野安打で加点、4―0。
4回表:2死1、2塁から1番齊藤が中前に落とし、突っ込んだ中堅がとれず二塁打に。3―0、なお2、3塁の好機。
3回裏:横浜先発板川、制球よく3者凡退に。落ち着いたマウンドさばきで試合を作る。
3回表:2死1、2塁から4番万波が左前に運び、2―0。
2回裏:先頭を右前打で出すも、4-6-3とこの日二つ目の併殺で切り抜ける。
1回裏:1死1、2塁の窮地も浦学の4番杉山を1-6-3の併殺に切って取る。
1回表:1死2塁から3番増田の左前打で先制。