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名指導者編 99/100
なんで、勝てないんだろう 東海大相模 門馬敬治(上)

高校野球 | 神奈川新聞 | 2018年6月7日(木) 02:00

08年夏、3年連続となる神奈川大会決勝での敗戦にどこか諦観の表情が浮かぶ門馬=08年7月、横浜スタジアム
08年夏、3年連続となる神奈川大会決勝での敗戦にどこか諦観の表情が浮かぶ門馬=08年7月、横浜スタジアム

 そこからどうやって相模原市内の自宅まで帰ったのか、覚えていない。

 ちょうど10年前の夏。東海大相模の門馬敬治(48)は、橋の上に立っていた。うつろな目で川面を見下ろし、終わらない自問を繰り返した。

 なんで、勝てないんだろう-。

 現役の主将として挑んだ1987年に始まり、コーチだった98年、監督として初めて臨んだ2002年を含めて、神奈川の決勝はこれで6連敗だった。特に06年からは3年連続と、悲運はここに極まった。

 06年は横浜に15点を奪われ、大敗した。07年はエース菅野智之(巨人)で優位に進めながらも、クロスプレーで捕手を負傷退場させ、燃え上がった桐光学園に逆転負けした。大田泰示(日本ハム)を擁した08年は九回に2点リードを吐き出し、延長十三回に慶応のエンジョイ・ベースボールに屈した。


監督として初めて夏の決勝に駒を進めた2002年。惜しくも敗れ、ナインを励ます=02年7月
監督として初めて夏の決勝に駒を進めた2002年。惜しくも敗れ、ナインを励ます=02年7月

 その数日後。中学生の勧誘に行くスケジュールが決まっていた。湘南方面の中学校を訪問したが、そこで何を話したかも、よく覚えていない。

 その帰り。学校に戻る気持ちになれず、あてもなく歩き続けるうち、どこかも分からない橋の上に来た。

 あの1イニング、あの1アウト、あの1球。あのときの言葉、あの練習、あのミーティング…。最適解のない「たら、れば」は、どんどんと時をさかのぼっていった。

 そして最後には、すべての根本である自分自身に向けられた。

 いっそ飛び降りて、楽になろうか-。

 当時38歳。東海大相模が夏の甲子園から遠ざかって、すでに31年がたっていた。


06年夏は因縁の横浜に大敗。悔しそうに口をへの字に曲げている=06年7月
06年夏は因縁の横浜に大敗。悔しそうに口をへの字に曲げている=06年7月

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