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スーパースター編 24/100
プロを選ばない生き方 桐蔭学園 志村亮(上)

高校野球 | 神奈川新聞 | 2018年1月25日(木) 02:00

16強入りした3年夏の甲子園は、再三にわたって得意のけん制球でピンチの芽を摘んだ=1984年8月15日、海星(長崎)との2回戦
16強入りした3年夏の甲子園は、再三にわたって得意のけん制球でピンチの芽を摘んだ=1984年8月15日、海星(長崎)との2回戦

 オフィスや商業ビルが立ち並ぶ東京・東銀座。かつて「幻のドラフト1位」と呼ばれていた男はビジネススーツに身を包み、営業マンとして30年近いキャリアを重ねていた。1984年、左腕エースとして桐蔭学園を2度目の夏の甲子園に導いた志村亮(51)=三井不動産=だ。

 現在の所属は「ロジスティクス本部 ロジスティクス営業部」。インターネット通販市場の成長などで高まるニーズに応えるため、全国に中継拠点となる物流施設を整備する一大プロジェクトに、グループ長の肩書で携わる。

 「社内的にもっと伸ばしていこうという部門の一つ。これまで5年半で総投資額4千億円という、ピンとこない数字があります」

 得意先の物流業界には、日本通運や西濃運輸など都市対抗大会で活躍する硬式野球部を持つ企業も多い。「この年になっても野球つながりのネットワークが広がっているんです」。第一線でプレーする野球を離れて久しいが、今も国民的スポーツの裾野の広さを実感する機会に恵まれるという。

 「志村 1億円でも『ノー』」。入社前年の88年秋、プロ野球・ドラフト会議直前の動向を報じる各紙に、そんな大見出しが躍った。

 バブル絶頂期だった当時のドラフト1位の契約金相場は約8千万円。だが、注目の左腕は早くからプロ入りしない意向を表明しており、「記者さんの例え話に『金額じゃない』と前置きした上で、仮に1億円でも、と聞かれたんですよ。それで『1億蹴る』と…」といきさつを明かす。

真剣勝負はこれが最後

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