伸びのある最速149キロのストレートに縦横のスライダーで、今年の神奈川高校ナンバーワン右腕と評された星槎国際高湘南の本田仁海。「プロは甘い世界ではない。今まで以上の覚悟を持って臨む」。創部7年目のチームを躍進させた豪腕は決意を新たにする。
恩師の教えを信じ、ともに歩んできた3年間だった。大和・つきみ野中の軟式野球部でプレーしていた無名の本田に、唯一声を掛けてくれたのが、桐蔭学園高時代に春夏10度の甲子園出場に導いた土屋恵三郎監督(63)。そのベテラン指揮官すら、「出会った時はほとんど印象にも残らなかった」と振り返る。
桐蔭学園高では、中学時代からスター選手だった高橋由伸(巨人監督)、鈴木大地(ロッテ)、