◆東海大相模12-1相洋
高校野球の秋季県大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)第7日は5日、サーティーフォー保土ケ谷球場で準決勝2試合を行い、東海大相模と桐光学園が決勝進出を決め、19日から群馬県で行われる秋季関東大会の出場権を獲得した。東海は2年ぶり20度目、桐光は2年ぶり6度目の出場。
東海は初回に西川僚祐(2年)、二回には鵜沼魁斗(同)がそれぞれ適時二塁打を放ち計3点を奪うと、八回は西川の3ランなどで一挙6得点。エース諸隈惟大(同)が7回無失点に抑え、主導権を握った。
最終日は6日、同球場で東海-桐光の決勝(試合開始正午)を行う。
【評】東海大相模が投打に圧倒した。左腕諸隈は7回無失点。四隅を使った巧みな投球術が光り、走者を背負った場面でも失投がなかった。計13安打の打線は一、二回に2死から得点する集中力が光った。
相洋は五回までに3度、先頭打者が出塁もバントで送れなかったのが痛い。右腕本田は序盤の不運な失点でリズムに乗れなかった。
援護受けエース躍動

神奈川の春夏を制し、秋も頂点まであと一つ。多くのプロを輩出してきた東海大相模史上で初となる「年間3冠」へ、7回無失点で王手に導いたエース諸隈は「ここで満足しちゃいけない。もっといいピッチングができたはず」と好投にもかぶりを振った。
初回、二回と先頭打者の出塁を許し、2安打2四球。制球を乱しリズムに乗れずにいると、三回以降は機転を利かせた。