大阪最終日も、いつもと変わらぬ朝だった。タテジマの選手たちは7時から宿舎の周りをゴミ拾いしながら散歩。「こちらに滞在させていただいた感謝の気持ちを込めて、いつも通り」と門馬敬治監督(49)。地域住民からは「よー頑張った」「惜しかったな」という励ましの声も受けた。
公園ではサポートメンバーたちがこれまでの思いを語るシーンもあった。「2年半、思うようにいかなかったけど、みんながいたから頑張れた」「3年生のためにと言ってくれてうれしかった」「この仲間とできて幸せでした」。感極まって涙を拭うメンバーの姿に、チームを全力で支えてきた矜持(きょうじ)がのぞいた。
クマゼミの鳴き声はまだまだやかましく、甲子園で彼らが打ちまくり、走りまくる姿をもう少しだけ見ていたかった。