東海大相模4-9中京学院大中京
東海大相模の井上は最後まで、キャプテンらしくありたかった。
「先頭だったのでチームに勢いを与えたかった」と使命感にあふれていた1-1の六回。ファーストストライクのカットボールを捉えた。風に乗った打球が、左中間スタンドに飛び込んだ。
勝ち越し弾で主導権を握ったかに思えたが、直後の七回。リリーフ陣が打ち込まれた。「相手は押せ押せムード。焦りがあった」。自らの悪送球も重なり、重い7失点を喫した。
門馬監督の就任以降、春夏3度の全国制覇メンバーは全て捕手のキャプテンがチームをまとめていた。日本一を宿命づけられた井上は、「最初はプレッシャーばかりだった」と胸の内を明かす。