日大藤沢7-5桐光学園
桐光学園の2番手右腕谷村は1回1/3を3失点。「(先発の)安達が体力的にきつい状況で、何とかゼロで抑えたかった」。2年生エースの後を受けたマウンドで粘れず、不完全燃焼のまま高校最後の夏を終えた。

「細かいコントロールは気にせず気迫で押した」と交代直後の六回は無失点に抑えたが、同点に追い付いた直後の七回に打ち込まれ、再び後輩の救援を仰いだ。
自身は中学硬式の全国優勝投手。「松井2世」の異名を取った冨田とともに1年時から左右両輪として期待されたが、念願の甲子園には届かず。「神奈川の壁は高かった」と振り返る。
この日の登板機会のなかった冨田について「家族に近い存在。決勝で投げるチャンスをつくってあげたかった」。最後まで涙を見せなかったのが、せめてもの意地だった。