日大藤沢4-1鎌倉学園

4点を追う最終回。最上級生の頑張りで零敗を免れたことが、第1シード鎌倉学園の矜持(きょうじ)だった。
無死一塁から代打中西、3番磯崎の連打で満塁とし、途中出場の川瀬の右犠飛で1点を返した。竹内智一監督(37)は「3年生が最後に意地を見せてくれた」とねぎらった。
序盤から相手左腕を打ちあぐね、八回までに得点圏へ走者を進めたのは2イニングだけ。この日2安打の磯崎も「追い込まれてから武冨君の気迫を感じた。四球も選べなかった」と認める完敗だ。
南神奈川大会で準優勝した昨夏ほどの打力がない分、粘り強く勝ち上がってきた。活躍が目立った先頭有馬、5番中村はともに2年生。小山は1年生ながら4番を務めた。指揮官は「下級生が力を発揮できるのは、紛れもなく上級生の支えのおかげ」とフォローする。
過去に準優勝6度の古豪はまたも夏の甲子園に届かなかったが、「内野満員のハマスタでプレーさせてあげることができた。この経験を生かしてほしい」と主将竹村。後輩へエールを感謝の言葉に代えた。