県相模原10-0湘南学院
県相打線は初回からエンジン全開だった。
四球を挟んで中野、風間、高橋の3連打などで4得点。さらに二回には「2年生で出させてもらっている。このチャンスで打たなければ」とスタメン唯一の下級生の温品が中越えへ打球を飛ばすと、50メートル6秒フラットの俊足を飛ばして2点ランニング本塁打だ。
前日の試合後、すぐに湘南学院の好左腕を想定した練習に着手。投球マシンに角度を付け、右打者の内角をえぐる球を打ち込んだ。温品はコールド勝ちを決めるソロも放ち、2日間で早くも今夏3アーチに達した。
「東海大相模との戦いがよぎったよ」と佐相真澄監督(60)。昨夏の準々決勝では初回に5点を奪ってタテジマを追い詰めたが、二回以降は畳み掛けられず逆転負け。主将坂手は「あの時は粘り負けた。だから二回の3点は大きかった」。打って勝つ「県相野球」が、進化を重ねている。