第101回全国高校野球選手権神奈川大会第7日は16日、悪天候の影響で第1シード横浜などの8試合が17日に順延となった。サーティーフォー相模原球場など7会場で12試合が行われ、統合前の最後の夏となる大楠が6-13と横浜商(Y校)に善戦した。
光明相模原は左腕西野拓(3年)が五回参考ながら準完全試合を達成し、12-0で伊勢原を下した。市ケ尾は3投手の継投で13-0で大和東に大勝した。
第8日は17日、同球場など10会場で、2・3回戦26試合が行われる。
【高校野球ノート】最終試合は格別な思い
サーティーフォー保土ケ谷球場
(1)横浜-横浜旭陵・相模向陽館(延期)
【関連記事】4連覇目指す横浜、初戦が中止に
(2)法政二-城郷(延期)
バッティングパレス相石スタジアムひらつか
(1)藤沢清流-大和西(延期)
(2)津久井-横浜清陵(7回コールド)
津久井
000 000 0|0
100 170 X|9
横浜清陵
【関連記事】西田ランニング満弾 横浜清陵
【津久井-横浜清陵】フォトギャラリー
【評】5長打を集めた横浜清陵が打線で圧倒し7回コールド勝ち。五回2死満塁で8番西田がランニング本塁打を決め、この回一挙7得点。投げては3投手の継投で11三振を奪い2安打完封した。津久井は五回に2失策と捕逸など守備の乱れから崩れた。
大和スタジアム
(1)追浜-三浦学苑
追浜
100 000 100|2
100 203 02X|8
三浦学苑
【追浜-三浦学苑】フォトギャラリー
【評】三浦学苑が隙を逃さなかった。3-1の六回に敵失から好機を広げ、三浦の2点二塁打などで3得点。八回には相手投手の代わりばなに渡辺がソロを放ってダメを押した。右腕長谷川は落ちる球を効果的に投じ、2失点完投。追浜は4失策と守備が乱れた。
○三浦学苑・右腕長谷川(2失点完投) (初戦で八回参考無安打無得点を達成した)渡辺先輩はさすがだったが、気負わず自分の投球をした。
(2)清南・愛川・中央農-平塚学園(7回コールド)
清南・愛川・中央農
000 000 2|2
031 002 3x|9
平塚学園
【関連記事】「一つになれた」 厚木清南・愛川・中央農
【関連記事】平塚学園・ベイ三浦コーチ長男 2失点ほろ苦デビュー
【清南・愛川・中央農-平塚学園】フォトギャラリー
【評】平塚学園は10安打9得点と打線が活発だった。二回に今関の2点適時打などで3点を先制し、三回には小林の適時三塁打を含む2長打で加点するなど優位に進めた。厚木清南・愛川・中央農は七回、峯崎のバント安打など4単打に敵失を絡めて2点を奪う意地を見せた。
サーティーフォー相模原球場
(1)光明相模原-伊勢原(5回コールド)
伊勢原
000 00|0
327 0X|12
光明相模原
【関連記事】光明相模原の左腕西野、準完全試合 五回参考、8奪三振
【関連記事】光明・西野が準完全 五回参考「自分のテンポ」で快投
【光明相模原-伊勢原】フォトギャラリー
【評】光明相模原の左腕西野が五回参考ながら準完全試合を達成した。直球主体に力で押して8奪三振。三回の四球以外は走者を許さなかった。打線も計12安打で12点。3番上原は2長打を含む3安打4打点と振れていた。伊勢原は投打に苦しい戦いを強いられた。
(2)大和東-市ケ尾(5回コールド)
大和東
000 00|0
312 7X|13
市ケ尾
【関連記事】3投手で無安打リレー 市ケ尾、コールド見据え起用
【大和東-市ケ尾】フォトギャラリー
【評】投打に圧倒した市ケ尾が五回コールド勝ちした。攻めては毎回の13得点。初回に石原、佐藤、影山の3連続適時打で先手を取り、四回は9四死球を利して大量7点を加えた。無安打リレーの3投手も危なげなかった。大和東は投手陣が制球に苦しんだ。
横須賀スタジアム
(1)大楠-横浜商
横浜商
411 212 101|13
000 004 200|6
大楠
【関連記事】「大事な仲間がいたから」 大楠、最後の夏を完全燃焼
【大楠-横浜商】フォトギャラリー
【評】八回以外は毎回得点した横浜商が快勝した。初回に4死四球、高橋の適時二塁打で4点を先制。攻撃の手を緩めず計13安打したが、計9四球の投手陣には課題が残った。大楠は六回に正能、青木の適時打などで4点を返し、七回にも2点を加えて意地を見せた。
(2)横浜栄-茅ケ崎西浜(6回コールド)
横浜栄
000 000 |0
017 101x|10
茅ケ崎西浜
【横浜栄-茅ケ崎西浜】フォトギャラリー
【評】攻守に圧倒した茅ケ崎西浜が3年ぶりの3回戦進出。二回に捕逸で先制し、三回は3四球に短長5安打を絡め7点を奪った。斉藤は三塁打を含む3安打3打点の活躍。継投も無失点リレーだった。横浜栄は散発2安打と攻撃の足掛かりをつくれなかった。
○茅ケ崎西浜・斉藤(3安打3打点の活躍) バットが振れてきた。全員野球でベスト8を目指したい。
藤沢八部球場
(1)戸塚-瀬谷(延期)
(2)有馬-港北
港北
000 000 000|0
200 000 00X|2
有馬
【関連記事】小柄な体、躍動 3安打完封、有馬・岸
【有馬-港北】フォトギャラリー
【評】有馬の右腕岸が3安打完封。走者を背負いながらも直球とカットボールを武器にアウトを重ねた。野手も堅実な守備で岸をもりたてた。打線は初回に3安打に敵失を絡め2点を奪った。港北は六回まで毎回走者を出したものの、攻め切れなかった。
中栄信金スタジアム秦野
(1)川和-湘南工大付
湘南工大付
002 000 000|2
000 100 000|1
川和
【関連記事】耐えて完投 湘南工大付・海老原
【川和-湘南工大付】フォトギャラリー
【評】湘南工大付が投手戦を制した。エース海老原は9四死球と苦しみながら要所を力強い速球、落差のある変化球でしのぎ1失点完投した。川和もエース斎藤正が2失点(自責0)完投。九回に四球で出塁した山田が果敢に二盗を決めたが、一歩及ばなかった。
(2)生田-山北(6回コールド)
山北
141 026|14
000 000|0
生田
【生田-山北】フォトギャラリー
【評】山北が14安打8盗塁の猛攻で圧倒。コンパクトなスイングで10本の単打を集め、二、六回と2度のビッグイニングで相手を突き放した。金子、植村、三輪のリレーも制球がさえ、危なげなかった。生田は複数の走者を置いて凡退した三、五回が悔やまれた。
○山北・主将原田翔 秋以降はみんなで「サガミ並みの練習をしよう」と決めて、ウオーミングアップから気合を入れてきた。
小田原球場
(1)保土ケ谷-関東学院(6回コールド)
関東学院
000 048|12
000 000|0
保土ケ谷
【関連記事】成果発揮、2点二塁打 関東学院
【保土ケ谷-関東学院】フォトギャラリー
【評】関東学院が相手左腕を攻略して五、六回に計11安打で12点を奪い、コールド勝ちした。横尾はスライダーを軸に丁寧に打ち取る投球で1安打零封。保土ケ谷は2年生エース・城田瞬が四回まで無安打6奪三振と粘ったが以降はカーブを狙われ苦しんだ。
●保土ケ谷・主将小垣(2年生エース城田瞬に) 背番号1という重圧がありながら最後まで頑張ってくれてうれしかった。
(2)逗子開成-湘南学園
湘南学園
002 000 000|2
002 060 00X|8
逗子開成
【関連記事】白球追える幸せかみしめ 仏から帰国の逗子開成・牧
【関連記事】最後の夏、兄弟で好守 湘南学園
【逗子開成-湘南学園】フォトギャラリー
【評】逗子開成は五回に打者10人、5短長打の猛攻で6点を挙げ、勝ち越しに成功した。公式戦初スタメンの6番長瀬が2安打2打点とけん引した。湘南学園は三回に2点を先制したが、四回以降は3安打に封じられ、走者を三塁に進められなかった。
いせはらサンシャイン・スタジアム
(1)森村学園-逗葉(延期)
【関連記事】長梅雨対策で奥の手「ドライヤー作戦」 グラウンド整備
(2)日大-県横須賀(延期)
俣野公園・横浜薬大スタジアム
(1)湘南学院-星槎国際湘南(延期)
(2)二宮-県相模原(延期)