第101回全国高校野球選手権神奈川大会は7日、横浜スタジアムで181校が参加した開会式の後、令和初となる開幕試合が行われ、金沢が6-1で津久井浜を破った。
金沢は初回に富川泰成(2年)の3点適時二塁打などで4点を先制。序盤に援護を受けた先発の左腕大内太郎(同)が5安打1失点で完投した。
開会式では荏田の宇賀神薫主将(3年)が、新時代に野球がプレーできる喜びに触れ、「これからの球児の夢、希望、感動につながるよう、正々堂々、最後まで戦い抜くことを誓います」と宣誓。開幕試合の始球式は、1968年から横浜の監督を務めて春夏5度の全国制覇を果たし、2015年夏に勇退した渡辺元智さん(74)が務めた。
また日本高野連から慶応を1991年秋から率い、春夏4度の甲子園出場に導いた上田誠さん(61)に育成功労賞が贈られた。
第2日は11日、同スタジアムなど10球場で1回戦20試合が行われる。
横浜スタジアム
津久井浜
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金沢
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【評】金沢は初回、押し出し四球と富川の3点適時二塁打で4点を先制し、以降も効果的に加点した。エース大内はスライダーをコースに集め5安打1失点。津久井浜は右腕高畑が制球難に苦しみながらも12三振を奪う力強い投球が光った。
金沢・吉田監督「うれしい」
秋から指揮を執る金沢の吉田監督が初めて挑んだ夏で初勝利。「今までも部長として前面に出させてもらっていたが、やはりうれしい」と笑みがこぼれた。
高校時代は横浜の主将として2003年の選抜甲子園で準優勝。恩師の渡辺元智前監督の始球式に花を添え「(渡辺前監督は)横浜のユニホームが似合いますね。ベンチで見させていただいて光栄」と感慨深げだった。
金沢・左腕大内(1失点完投) ストライク先行で組み立てられた。この夏から初めてエースになったが、緊張せずにやれた。