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【甲子園日記】故郷長崎に思いはせ

高校野球 | 神奈川新聞 | 2017年8月10日(木) 02:00

長崎に原爆が投下された時刻を示す時計に向かって黙とうする増田
長崎に原爆が投下された時刻を示す時計に向かって黙とうする増田

 8月9日午前11時2分。兵庫県伊丹市内の練習場で、4番増田は一人足を止め、黙とうした。72年前。故郷の長崎に原爆が投下された。

 母校の淵中は、爆心地からわずか1キロほどの距離。100人を超える生徒が原爆で亡くなったという。焼けた校門、校舎の壁面-。今も残る「あの日」の痕跡を見ては、当時を想像し、平和に思いをはせる。

 横浜でも毎年の黙とうを欠かさなかったが、友人たちの認識の差に戸惑いを感じた。「8月9日? 野球の日でしょ」。驚いた。でも、だからこそ「知っている人間が伝えていかないと」

 甲子園で野球ができることに、いま改めて強く思う。「平和だからこそ、こうして野球ができている。この平和をつなげていきながら、野球で勇気を与えたい」

 
 

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