「イチ、イチ、イチニー!」。2年生武川の掛け声とともに、元気よく腕を振って行進した横浜ナイン。1日遅れの開会式を終え、メンバーは充実感に包まれていた。
「ようやく始まったなって感じです」とは3番齊藤。県大会では今春打率4割4分4厘も、この夏は2割4分に終わっただけに、雪辱の思いは強い。「今は負ける気がしない。初っぱなからガツンと一発打ちたいですね」と燃えている。
今夏は6試合に出場し、打率も4割超と絶好調の捕手辻村。「甲子園練習の時は緊張してあまり確認できなかったけど、土がしっとりしていたのと、声がよく通ることが分かった」と行進の合間に聖地の特徴をつかんだ。「当日も良い雰囲気で臨めると思います」。あとは、決戦の時を待つだけだ。