「おー!」。抽選会場が最も熱気に包まれたのが、横浜-秀岳館のカードが決まった瞬間だった。その時、当の横浜ナインは爆笑に包まれていた。
「やべ、当たっちゃったという感じで笑えてきました」と右腕塩原。2年生エースの板川も「最初ちょっとびびって、なんか笑っちゃいました」と続ける。あまりの好カードに、直後は実感が沸かなかったようだ。
それでも、すぐに気持ちを切り替え、表情を引き締めた選手たち。強心臓の背番号1は「考えてみれば相手は同じ高校生だし、問題ない。最後は覇気で抑えますよ」。スラッガー万波は「横浜高校に入ったからには強豪校とぶつかるのは宿命。うちらしいです」と頼もしい。運命の初戦は10日。どんな戦いを見せてくれるのか。