創部46年目で初の4強進出には惜しくも届かなかった立花学園ナインだが、タレントで同校出身のダレノガレ明美さんまで駆け付けた大応援団からは温かい拍手が送られた。
藤沢商(現藤沢翔陵)にサヨナラ負けした1986年、横浜に1点差負けした2011年に続いて挑んだ準々決勝。「夏は勝ち上がるごとに1点の重みが格段に増していく。1点を大事に戦ってほしい」。OBで会社員の荒川雅樹さん(22)は後輩たちに大きな声援を送った。
荒川さんは6年前の8強メンバーで、翌12年にはエースとして4回戦で第1シード東海大相模を相手に2失点完投勝利も飾った。「勝ち負けも大事だけど、悔いのないプレーをしてくれればいい」と目を細めた。
3年生のメンバーには捕手瀬長ら沖縄県から“野球留学”してきた選手が3人。瀬長は投手陣をリードし、打っては適時二塁打を含む2打点と奮闘した。この日、沖縄から応援に駆け付けた父・信治さん(39)は、メガホンを手に声をからし、「神奈川行きは最初は反対したけど、3年間よく頑張った。こんなに素晴らしい舞台で堂々プレーしてくれた」と誇らしげだった。
スタンドにはタレントでOGのダレノガレさんも駆け付け、緊迫の展開に一喜一憂していた。