高校野球の春季県大会は20、21の両日にサーティーフォー保土ケ谷球場で準々決勝を行う。公立勢は藤沢清流と弥栄が8強入りした。藤沢清流は二枚看板で第1シードの慶応を撃破。前身である大清水時代の1993年以来、26年ぶりとなる春の準々決勝を前にナインの士気は最高潮だ。
公立校の意地を再び

3回戦は圧巻の勝利だった。藤沢清流は県内随一の強力打線とうたわれる慶応を前にしても、一歩も引かなかった。エースの澁谷が変化球を低めに集めて6回1安打と好投すると、終盤は本格派右腕・小田嶋の力強い直球がうなりを上げた。強豪校をわずか2安打に封じ、2-0で零封勝ちした。
「慶応に名前負けしなかった」。エース澁谷の表情がほころぶ。ベスト16に名を連ねた昨夏の南神奈川大会4回戦では名門横浜とぶつかった。先発した澁谷は2回5失点したが、三回には打席で中前へのタイムリーで一矢報いた。コールド負けの試合にも、強豪と戦える手応えを得たという。