カメラマンを6年務めた後、運動部に異動し、記者として迎えた4度目の夏。ことしもまた、メンバー集めに奔走しながら、なんとか出場にこぎつけたチームに出会った。
今春校名が変わった吉田島。春は合同チームだったが、新学期に他部からの助っ人を含めた6人が加わり11人になった。
この日の1回戦で2-7で敗れはしたが、失策はわずか1。主将本名と鈴木の度重なる説得に折れ、帰宅部から加わった川崎、真保が計4安打を放つなど、スタンドを大いに盛り上げた。
試合後はチームメートと笑顔で記念撮影。「感動とか苦手で部活には入らなかったけれど、いい経験できた」と川崎が涙を流せば、真保は「もっと早く入って、この最高の仲間と長くやりたかった」。記者だからこそ、立ち会える瞬間。誰かに伝えたくなった。【木田亜紀彦】