攻撃の「ラッキー7」とはよく言うが、ことしの大船はなぜか八回に大量点が入るという。この日も6短長打で5得点。駄目押しの2点三塁打を放った主将堀田は「何か持っているんじゃないですかね」と得意顔だ。
中盤までは苦戦したが、試合中に修正できるのも実力の証し。1-3の八回、打者9人が一丸で相手右腕をとらえた。逆転打の佐川は「楽しかった」と振り返る。
練習試合や地区予選で何度か経験した試合展開を夏の舞台で再現し、選手は得意の勝ちパターンに自信を深めている。「みんな『八回の大船』という思いはある。最後まで諦めない気持ちが大事」と堀田。ただの偶然と言わせないためにも、簡単には負けられない。